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上崎村(近世)


 江戸期~明治22年の村名。埼玉郡騎西【きさい】領のうち。古くは山根荘に属したという。はじめ幕府領,のち川越藩領,次いで下総古河藩領・常陸竜ケ崎藩領・旗本疋田・安藤・大久保氏の相給。村高は「田園簿」で1,099石余,うち田423石余・畑675石余,「元禄郷帳」1,155石余,幕末は1,188石余(旧高旧領)。村の規模は東西17町・南北15町。化政期の家数85軒。検地は正保4年。上崎の洗堰をめぐり忍【おし】領・騎西領の間にたびたび紛争が起こった。文化10年6月騎西領用水上崎溜井の改修が行われた。鎮守は雷電神社,寺院は臨済宗大光山竜興寺・新義真言宗月照山宝蔵寺・本山派修験養泉院など。明治4年埼玉県に所属。同6年竜興寺に上崎学校を設置。同9年の戸数185・人口1,023・馬15。物産は米・麦のほか大豆・小豆・粟・綿・木綿縞・青縞・生白木綿。同12年北埼玉郡に所属。明治22年田ケ谷村の大字となる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典(旧地名編)」
JLogosID : 7286558