ドライバーインストール後にデバイスが認識せず
接続されているケーブルの位置をずらして再チャレンジ
続いて、CDからのドライバーインストールが必要なワンセグチューナーやディスプレイアダプターをインストールする。手間はかかるが、以前も使ったことがあるので安心していたところ、トラブル発生。ドライバーインストール後に再起動すると画面がブラックアウトしてしまうのだ。再々起動したところ、Windowsが起動するものの、マウスやキーボードが一切動かない。そこで、PCの電源を落としてすべてのUSBハブを外し、直接マウスとキーボードをPCに接続してみた。やっと、正常に起動したので、USBケーブルをつないだのだが、またもやフリーズ。確かに、数十個ずつもUSB機器がつながっているケーブルをつなぐというのは乱暴かも。とはいえ、今更すべて外して、イチからやり直すなんて無理だ。
そこで、3つのルートハブにつながっているケーブルの位置を1つずつずらして接続してみた。すると、大量のデバイスの認識が始まった。
USBディスプレイアダプターがあったので
せっかくだからマルチディスプレー環境も構築
USBディスプレイアダプターも接続してマルチディスプレーを構築してみた。とりあえず3台のアダプターをインストールして、ディスプレーの電源を入れるとあっけなく画面が表示された。トラブル続きだったので、ちょっと安心。
80台目辺りからエラー頻発
綱渡りの状態で作業は継続していく
その後は、1つUSB機器をつなげるだけで、びくびくの状態が続く。どうしても、再起動が必要なデバイスがあり、再起動したところ、またもやフリーズ。先ほどと同様に、ハブを外して接続ポートを入れ替えた。途中経過の画面を撮っておこうと、マイコンピュータを開くと、Zドライブまで認識されていて思わず笑ってしまった。
そういえば、USBメモリーやUSB HDDは40台以上つないでいる。ドライブに割り当てられていないデバイスはどうなっているのだろうか。管理ツールから「コンピュータの管理」を開き、「記憶域」から「ディスクの管理」をクリックすると、新しく接続したHDDの領域を確保したりする管理画面が表示される。しばらく反応が止まったあと、いきなりブルースクリーンに! 致命的なエラーが表示されたときに、強制的にOSが落ちてしまう現象だ。
ここが限界だろう。なんとかWindowsが起動したので作業を終了することにした。接続したのは、USBハブ込みで100個! 10ポートのハブが1つまるまる余ってしまった。起動してしまえばWindowsは普通に使える。すべてのマウスで操作可能だし、ドライブとして登録されているストレージにも自由にアクセスできる。Windowsも重くなっているわけではない。とはいえ、再起動は非常に怖い。認識しない時はUSBハブごと動作しなくなるのだ。しかも、この状態ではBIOSの設定画面を操作できない。メインで使うマウスとキーボードは本体に直接つながないと認識しなかった。
USB127台接続チャレンジは、途中からずいぶんアナログな感じで、祈りながら作業した。同じ操作をしても、エラーになったり認識したりとまちまち。やはり、筆者の経験則通り、大量のUSB機器をつなぐのは避けた方がよいようだ。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII LTE 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)「Twitter Perfect GuideBook」(ソーテック社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)。
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