手塚治虫の遺作アニメ「森の伝説」 手塚眞が未完部分制作 完結へ
映像作家の手塚眞さんは、故手塚治虫さんが晩年に制作を続けたアニメ作品『森の伝説』の未完パートを制作し、完結させると発表した。
『森の伝説』は1987年に制作が開始され、全4章のうち第1楽章と第4楽章のみが完成していた。しかし、1989年に手塚さんが逝去したこ
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『森の伝説』は1987年に制作が開始され、全4章のうち第1楽章と第4楽章のみが完成していた。しかし、1989年に手塚さんが逝去したことで、未完の作品となっていた。
『森の伝説』は、チェコフィルハーモニー管弦楽団によるチャイコフスキーの交響曲第4番『ある森の伝説』にのせて描くアニメーション作品である。
音楽とアニメーションをシンクロする点で、ディズニー映画の『ファンタジア』の影響が指摘される。一方で、手塚さんが晩年に情熱を注いだ実験アニメーションの大作でもある。
作中の絵柄自体も、絵画的なものから、手塚さんが尊敬するウォルト・ディズニーの時代のアニメーション風な絵、さらに現代的なアニメーションに変わっていくという趣向を凝らした作品である。
アニメの発達を描いたことから手塚アニメの集大成とも呼ばれる。遺作にして傑作であり、2003年にはアイマックスシアター用に巨大画面版も制作された。
手塚眞さんは手塚治虫さんの長男で、ヴィジュアリストとして映画や映像作品を手がける。アニメでは2004年から2006年にかけてテレビアニメシリーズ『ブラック・ジャック』の監督を行った。昨年からはニコニコ動画の投稿作品アワード「国際ニコニコ映画祭」の審査委員長も務めている。
今回、手塚眞さんはこの未完となった第2、第3楽章を完成させる。手塚さんはブログで「うまくできれば親子2代で作ったアニメになるので、そういう意味でも珍しい作品になることでしょう」と意欲を見せる。
制作スタジオや詳細なスタッフについては今後明らかになる見通しだ。
Tezka Macoto' 6D -手塚眞ブログ- /http://tzk.cocolog-nifty.com/