◆パ・リーグ オリックス1―5楽天(18日・京セラドーム大阪)
中嶋監督は誰も責めなかった。4位転落につながった8回1死の失点場面だ。3番手のワゲスパックが一塁手・頓宮の失策から浅村に逆転2ランを被弾。「ガン(球速が144キロ)とかそういう問題ではなく、ワゲの一番強い球。あれを打った打者がすごい」と、フォローした。
一塁走者が俊足の西川だったこともあり「クイックは課題ではあるけど、克服しつつあった。ナーバスになりすぎたら、自分の投球にならない」と指摘。8回を託してきた右腕への信頼は変わらず「走者がいるところでも、行ってもらわないと困る」と復調に期待した。無失点に抑えていた先発の山岡を6回途中で交代。継投に切り替えたが実らなかった。
楽天のチーム打率は2割にも満たない。9回は5番手の近藤が浅村に2打席連続アーチを許した。指揮官は救援陣に「ちょっともたついている感がある。四球が多い」と要望。勝率5割からの仕切り直しへ、勝ちパターンを固めにいく。(長田 亨)