光一「キャストの表情が読み取れないので、声を聞いて感じる部分で捉えていくしかなかったです。でも、舞台は広い劇場の客席から見ると、表情なんて見えない。だからこそ声って大切だし、そこから感じるものってあると思うんです」
上田「大阪公演の映像を俯瞰で見て、初めて気づくこともたくさんありました」
--スピンオフ版は主人公のせりふが少ない
光一「本編で死んじゃったので(笑)。本編でも物語をかき回すのはライバル役(上田)だったし、僕の役は象徴みたいなもの。自分に課しているのは、せりふが少ない中でどう存在感を出すか。それが芝居で一番難しく、楽しんでもいます」
--ライバル役は責任重大だが
上田「泣いたり笑ったり怒ったり、役の感情に身を任せて全うしています。メンヘラ(精神状態が不安定な人)っちゃ、メンヘラなので(笑)」
■一番汗をかくのは「芝居」
光一「『Eternal』は過去と現在を行き来する設定だから大変だよね」
上田「ダンスもだけど、一番汗をかくのは芝居。精神的に使ってるわ~って思う」
光一「声を出すって大変なんだよね」
--本編の初映画化も話題だが
光一「もともと映画化するためではなく、20周年を迎えた昨年に(コロナ禍で)舞台が中止になり、何かやれることがないかと無観客で撮影しました。昨年の大阪公演のときは2021年もスピンオフ版を上演することになるだろうと思い、じゃあ、本編を見られない、見たことがない方に映画館で見てもらってから、帝劇でスピンオフを見ていただけば、より『SHOCK』を楽しめると思って…」
上田「めっちゃ面白いなというか、さすがの発想で、『おー、そうきたか!』と興奮しました」
光一「『コロナだからこうなっちゃった』というのが嫌。『だったらどう楽しめるか』というものを残していきたい」