宝塚歌劇、4カ月ぶり再開 「密」回避で演出変更も
宝塚歌劇団(兵庫県宝塚市)は17日、新型コロナウイルスの感染拡大で中止していた宝塚大劇場(同市)での公演を約4カ月ぶりに再開した。大劇場では3月9日以来、同歌劇団としては同22日(東京宝塚劇場)以来の公演となった。
上演されたのは、全公演中止となっていた花組のミュージカル「はいからさんが通る」。舞台上で「密」になることを防ぐため、フィナーレの群舞について、登壇者を減らすなど演出の一部を変更した。
販売席数は客席総数の約半分の1274席にし、通常140人の立ち見も20人に絞り、前売りで全て完売。宝塚市内に住む30代の女性会社員は「観客が少ない分、一生懸命拍手で応援した。終演後の拍手は今まで見た公演で一番大きかった」と感慨深げ。神戸市から来た50代の主婦は「再開はうれしいが、もし自分が感染を広げてしまったらという不安もある。ファンとして気を付けながら楽しみたい」と話した。
主演の柚香光さんにとっては花組トップスター就任後、初の宝塚大劇場での公演。前日16日の通し稽古終了後に取材に応じ「公演を無事続けられるかが宝塚だけでなくエンタメ業界にも影響すると思うので責任を感じる。多くの方々が大変な思いをして、闘い続けた結果の再開なので、その思いを裏切らないように最善を尽くしたい」と話した。〔共同〕
新型コロナウイルスの感染症法上の分類が2023年5月8日に季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。関連ニュースをこちらでまとめてお読みいただけます。
-
【よく読まれている記事】
- 新型コロナウイルスは体内にいつまで残るのか
- 「コロナに決してかからない人」はいるのか?