大阪府の橋下徹知事が14日午後、公用車で府庁から大阪市北区のフィットネスクラブに行ったことがわかった。知事日程では「庁内執務」となっていたが、プライベートの行動だった。橋下知事は事実関係を認めたうえで「府民の判断に任せる」と話した。庁内からは「公私混同」(府幹部)との批判も出ている。
橋下知事によると、フィットネスクラブに行ったのは14日午後2時ごろ。午後5時にタクシーで府庁に戻ったという。この日は、人件費や私学助成の削減を盛り込んだ08年度予算案の審議が府議会委員会で始まったばかり。
橋下知事の答弁予定はなかったが、報道機関に公表している知事日程では、この時間帯は午後7時の衆院議員の国政報告会まで「庁内執務」とされていた。府幹部の一人は「委員会での質疑内容によっては、知事の判断を仰ぐケースもある。緊張感が欠如している」と指摘した。
橋下知事は朝日新聞の取材に対し「委員会の議論の内容は報告を受けている」としたうえで、「空いている時間なので休みをとらせていただいた。公用車は自分の判断で使った。批判が出たら改めるし、あとは府民の判断に任せる」と話した。