まとめサイト、終了・公開中止相次ぐ リクルートなど
ディー・エヌ・エー(DeNA)のキュレーション(まとめ)サイトで不正確な内容や著作権侵害の疑いが発覚し、サイトで記事を取り下げた問題で、同様のサイトを非公開にする企業が相次いでいる。リクルートホールディングスは9日、アニメ情報を紹介する「アニプラ」など4つのサイト記事をすべて非公開にしたと発表した。KDDIも子会社が手がけるサイトの健康に関する記事の一部を非公開にした。
リクルートは生活イベント、エンターテインメント、ダイエットの情報を提供していたサイトの記事をすべて非公開にした。4サイトとも掲載した画像の許諾が得られているかどうか曖昧な部分があるという。同社は1日以降、まとめサイト「ギャザリー」でも一部記事を非公開化していた。
KDDI子会社のスーパーシップ(東京・港)はまとめサイト「nanapi」に掲載されている記事のうち、約1割にあたる1万5000件を非公開にした。医療や健康に属する記事が多く、内容を精査する。
サイバーエージェントは8日までに「スポットライト」「バイエス」の2サイトで、登録ライターが投稿した記事をすべて取り下げた。対象になった記事数は合計で10万件弱に及ぶ。スポットライトは既に医療系の記事の公開をやめていたが、非公開の範囲を一気に拡大した。
これまでは掲載後に内容を確認、著作権侵害の疑いがあっても編集部の独断では記事を削除できなかった。9日からは記事を事前確認し、問題があると判断した場合は編集部の判断で削除できる仕組みに改めた。
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