日本テレビの制作関係者が珍しく、今春入社する新人アナウンサーに浮足立っている。

「争奪戦ですよ。うちの番組に出てもらいたいとアナウンス部にオファーを出すプロデューサーが殺到しているんです。この10年、見たことのない光景ですね」(事情通)

 そもそも、日テレといえばフジテレビとは違って地味な女子アナしか採用しないことで知られている。

「過去、話題になるといえば日テレを訴えたりとネガティブな面で名前を売った女子アナしかいなかった。いまでこそ女子アナ界のトップともてはやされる水卜麻美も入社したころはコロコロ太っていて、誰も現在のブレークを想像していなかったんです」(前同)

 その日テレが人気アイドルグループ「乃木坂46」の卒業生として知られる市來玲奈(22)をアナウンサーとして採用した。市來は2011年8月に乃木坂46の第1期生オーディションに合格。愛称は“れなりん”。デビューシングルから4枚目まで選抜メンバー入り。14年7月に乃木坂46卒業後は、女優として活動していた。乃木坂46の卒業生がテレビ局の局アナになるのは初めて。AKB48グループでも前例がない。

 元アイドルの局アナといえば、テレビ東京に元モーニング娘。の紺野あさ美アナ(30=昨年5月末で退社)がいた。

「視聴率3冠王を取っている余裕が出たんでしょうか。元アイドルを採用するなんて発想は、これまでの日テレにはありませんでした。まあ、悪い意味でフジの轍を踏まないことだけを祈ります」(制作スタッフ)

 しかも、この4月に入社するのに、早くも担当番組が決まっているという。

「日テレが間もなく立ち上げる音楽番組のMCに起用されるようです。少なくとも知名度も人気も入社前からあるわけですから、それを利用しない手はありませんよ」と日テレ関係者も意気込む。早くも局内で“ポスト水卜アナ”と期待される市來アナ。ブレーク必至か――。