中国空母が沖縄・宮古島間を通過 防衛省が確認
防衛省は21日、中国初の空母「遼寧」が沖縄本島と宮古島の間に位置する宮古海峡を通過したと発表した。同日午前7時ごろに遼寧など計7隻が太平洋から宮古島の東約120キロの海域を通り、東シナ海に向けて北西に進んだ。日本の領海への侵犯はなかった。同省は20日に太平洋上で遼寧から戦闘機とみられる航空機が離着陸したことを確認していた。
遼寧が沖縄本島と宮古島の間を通過したのは16年12月以来2回目。当時は南下して太平洋に進出した。太平洋側から北上して海峡を通ったのは初めて。
中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は12日、南シナ海の洋上で大規模な閲兵式を実施し、遼寧を含む艦艇48隻が参加した。遼寧はその後、太平洋上での訓練を終え北上、宮古海峡を通って中国本土に向かったとみられる。
防衛省は中国軍が日本近海での活動範囲を広げているとみて警戒している。