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岐南町長選挙で後藤友紀さんが当選、初の女性町長に ハラスメント問題で前任者辞職

2024年4月14日 22時33分 (4月15日 00時08分更新)

初当選を果たした後藤さん=岐南町上印食で

 岐阜県岐南町職員への多数のハラスメント行為が判明した小島英雄前町長の辞職に伴う町長選は14日、投開票され、無所属新人で前町議の後藤友紀さん(47)が元町総務部長の朝倉修一さん(62)=自民推薦=を破り、初当選した。町で初めてとなる女性町長が誕生する。
 当選確実の一報を受けた後藤さんは、岐南町上印食の事務所で、「私一人の力ではとうてい達成できなかった。支えてくださった皆さまのおかげ」と笑顔であいさつし、支持者に感謝。「皆さまとともに、夢と希望の持てる笑顔あふれる町をつくっていきたい」と意気込みを語った。
 投票率は42・73%で、2020年の前回選から2・10ポイント伸びた。
 前町長のハラスメント問題では、町が設置した第三者委員会が今年2月、少なくとも99件のセクハラと複数のパワハラ行為があったと認定し、小島氏は3月に辞職。一騎打ちとなった町長選では、両候補が再発防止や町政への信頼回復を訴える構図となった。
 後藤さんは、「女性の私が町長になり、町が変わるシンボルになる」と訴え、子育て支援の充実や町長退職金ゼロなどの公約も掲げて無党派層を取り込んだ。朝倉さんは、町職員としての豊富な行政経験を訴えたが、及ばなかった。

<解説>課題は「信頼回復」だけじゃない

 前町長のハラスメント問題で、町政への信頼が大きく揺らいだ岐南町。両候補がともに再発防止を掲げる中...

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