サッカー=チェルシーが欧州CL初優勝、PK戦でバイエルン下す

サッカー=チェルシーが欧州CL初優勝、PK戦でバイエルン下す
5月19日、サッカーの欧州CL決勝で、チェルシーが1─1のまま迎えたPK戦でバイエルン・ミュンヘンを4─3で下し、初優勝を達成した。写真は優勝を喜ぶチェルシーの選手たち(2012年 ロイター/Dylan Martinez)
[ミュンヘン 19日 ロイター] サッカーの欧州チャンピオンズリーグ(CL)は19日、当地で決勝を行い、チェルシー(イングランド)が1─1のまま迎えたPK戦でバイエルン・ミュンヘン(ドイツ)を4─3で下し、初優勝を達成した。バイエルンの宇佐美貴史はベンチ入りしたが、出場しなかった。
ホームのバイエルン相手に不利とみられたチェルシーは、相手に主導権を握られながらも、懸命の守備を披露。ゴール前での相手のミスにも助けられ、前半をスコアレスで折り返した。
後半38分にはトーマス・ミュラーにヘディングゴールを決められ、先制を許してしまったが、その5分後にディディエ・ドログバがフアン・マタのコーナーキックに頭で合わせて同点ゴール。土壇場で追いつき、試合を延長戦に持ち込んだ。
延長戦の序盤にはバイエルンがPKを獲得したが、アリエン・ロッベンのシュートをチェルシーのGKペトル・チェフがセーブ。この後も両チームともに得点できず、迎えたPK戦ではバイエルンが一時は3─1とリードしたが、チェフの好セーブなどで追いつき、最後はドログバがシュートを成功させて優勝を決めた。
チェルシーは2008年のCL決勝ではマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)にPK戦で敗れたが、今回の優勝でその苦い記憶を払拭した。ロンドンを本拠地とするクラブによるCL優勝はこれが初めて。チェルシーは今季国内リーグでは6位に終わったが、今回の優勝により来季のCL出場権を獲得した。
ドログバは「運命を信じている。このチームは素晴らしい。これまでクラブにいた監督と選手、全員にこの優勝をささげたい」とコメント。ロベルト・ディマッテオ暫定監督は「選手たちは強いハートで優勝を成し遂げてくれた」と述べ、「ドログバはクラブのために素晴らしい活躍を続けてきた。この3カ月間は全員にとって大変だった」と、指揮官就任後の戦いを振り返った。

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