栄えある「やぶ医者大賞」に佐賀と福井の医師2人 兵庫・養父市

兵庫県養父市
兵庫県養父市

 兵庫県養父市が全国の過疎地で活躍する医師をたたえる第10回「やぶ医者大賞」に、佐賀県唐津市の医療法人慈孝会七山診療所長の医師、阿部智介さん(43)と、福井県高浜町のたかはま地域イノベーションセンター長の医師、井階友貴さん(42)が選ばれた。

 7道県から8人の応募があり、審査委員長の枚田一広・養父市医師会長、西村正樹・公立八鹿病院長ら8人でつくる審査会で1日、決まった。

 阿部さんは、医師不在だった佐賀県旧七山村(現唐津市)に開設された父親の診療所を2012年に引き継いだ。高齢者世帯の増加、交通網の縮小に対して訪問診療、巡回診療などで地域を支える。診療所、歯科診療所、調剤薬局を市役所支所に移転集約させたほか、高齢者の自立した生活のための予防啓発に力を注ぎ、歯科医師、保健師と共に集落を巡回。近年は他地域の在宅医療、介護体制づくりにも携わる。

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