【広島】大瀬良大地が完封!3度目の正直での球団4500勝達成に「名前を刻むことができてうれしい」

自らの完封で球団通算4500勝を挙げ、「4500勝」のポーズを決める大瀬良大地
自らの完封で球団通算4500勝を挙げ、「4500勝」のポーズを決める大瀬良大地

◆JERAセ・リーグ 中日0―1広島(29日・バンテリンD)

 本拠地で2度、足踏みしたメモリアルの4500勝目は、エース・大瀬良の快投でつかみ取った。「勝つことだけを考えた。歴代の先輩方が積み上げた勝ちに、僕たちも名前を刻むことができてうれしい」。二塁すら踏ませず、2安打無四球で完封。5回以降は完全投球で、自身リーグトップに並ぶ4勝目を手にした。

 28日の本拠ヤクルト戦は8回にリリーフ陣が9失点の崩壊で逆転負けした。「流れを止めないといけない試合だった」と気迫を全面にマウンドに向かった。4連敗を止めた前回22日のDeNA戦(マツダ)ではナインに「魂を込めて投げる」と宣言して臨んだ。だが、9回に不運な形で1失点。135球の力投も完封、完投を逃した。その自身の悔しさも晴らした。この日は同学年の堂林のソロによる1点を守り抜いた。1―0完封はプロ初完封だった14年9月6日のDeNA戦(横浜)以来、8年ぶり自身2度目だ。

 エースが2戦続けて連敗を止め、バンテリンDでの今季初勝利ももたらした。現役時代に138勝を挙げた佐々岡監督は「大地に尽きる。一人で投げきってくれたのは、さすが」と賛辞。「みんなすごい笑顔でロッカーもすごくいい雰囲気だった」と71勝目をマークした背番号14。メモリアルの1勝から、2・5ゲーム差に迫る巨人から首位を奪い返す勢いを取り戻す。(畑中 祐司)

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