俳優の池部良さん死去 「青い山脈」
戦後の二枚目トップスターとして映画「青い山脈」などで主役を演じ、エッセイストとしても活躍した俳優の池部良(いけべ・りょう)さんが8日午後1時55分、敗血症のため東京都内の病院で死去した。92歳だった。連絡先は所属事務所の鈍牛倶楽部。お別れの会を行うが日取りなどは未定。喪主は妻、美子さん。
立教大を卒業した1941年、島津保次郎監督の映画「闘魚」でデビュー。戦時中は中国、ニューギニアへ出征した。戦後は「青い山脈」(49年)「雪国」(57年)などに主演。特に「青い山脈」で演じた旧制高校生役が話題を呼び、二枚目の演技派として人気スターになった。65~72年の映画「昭和残侠(きょう)伝」シリーズでは高倉健さんの相棒役を演じ、テレビドラマにも出演した。
エッセイストとしても知られ、主な著書に「風が吹いたら」など。
97年8月、日本経済新聞に「私の履歴書」を執筆した。