複数のタリバン関係者がマンスール師死亡を「確認」

 【ニューデリー=岩田智雄】アフガニスタンのイスラム原理主義勢力タリバンの指導者、マンスール師の殺害情報について、タリバンの複数の関係者は23日までに、報道関係者に対して、マンスール師が死亡したと確認した。ただ、タリバンは依然、公式発表を控えている。

 米CNNによると、国際テロ組織アルカーイダとタリバン内部の複数の消息筋は、仲介者を通じて、マンスール師の死亡を確認した。また、AP通信は、タリバンのアブドル・ラウフ幹部がマンスール師が死亡したと述べたと伝えた。

 マンスール師については、アフガン政府が22日、パキスタンのアフガン国境に近い地域で米空爆により21日に殺害されたと発表。ラウフ幹部は、殺害時期は20日としており、政府発表とは食い違っている。

 一方、パキスタン外務省は声明で、死亡した男は別名義のパキスタンの旅券と身分証明書を持っており、21日にイランから陸路で入国していたと発表した。死者について「さらに調査中」としている。

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