「スーパークレイジー君」の議員報酬どうする…長期欠席受け宮崎市議会が特別委設置

　「スーパークレイジー君」の名で知られる宮崎市議、西本誠被告（３７）が不同意性交致傷容疑で逮捕、起訴され、議会を長期欠席していることを受け、同市議会は１１日、逮捕などで長期欠席する議員の報酬や期末手当のあり方などを調査、検討する特別委員会を設置した。前本尚登議長は取材に「市民からの信頼を回復し、良い議会運営を行うために検討していかなければならない」と述べた。

　西本被告は知人女性に性的暴行を加え、けがをさせたとして９月６日に逮捕され、同２７日に起訴された。

　市議会事務局によると、逮捕されて長期欠席中の議員に報酬が支給されることを疑問視する意見などが市民らから寄せられたという。市議の報酬は月５８万３０００円、１２月に支給される予定の期末手当は１１５万４３４０円。宮崎市議会の議員報酬などに関する条例では、逮捕や勾留を理由に長期欠席した議員に報酬は満額支給される。議員が受け取った報酬を市に返還することは公職選挙法が禁じる寄付行為に当たるためできない。

　そこで設置した議員報酬等調査特別委員会では、他の自治体も参考にし、支給のあり方などを検討する。

　報酬のあり方を見直した議会もある。山口県山陽小野田市議会事務局によると、同市議会では、議員が覚醒剤取締法違反容疑で逮捕、起訴されたことを受け、議員が逮捕・勾留された場合、報酬や期末手当の支給を一時差し止める条例が２０１５年に可決、施行された。差し止めた分の報酬や手当は議員の有罪が確定すれば支給されず、不起訴や無罪になった場合は議員に支給されるという。