WWEのCCО(最高コンテンツ責任者)を務める〝ザ・ゲーム〟ことトリプルH(53)が、WWEと米総合格闘技イベント「UFC」の合併についてファンに緊急メッセージを送った。

 UFCの親会社「エンデバー・グループ・ホールディングス」がWWEを買収し、UFCと経営統合することで合意したと発表して、大きな話題になっている。プロレスの祭典「レッスルマニア39」は2日間で約16万人超の観衆を集め大盛況に終わっただけに、世界最大プロレス団体の〝身売り〟はWWEユニバース(ファン)にも衝撃を与えた。

 そうした中、祭典明けとなった今週のロウ(カリフォルニア州ロサンゼルス)のオープニングには、トリプルHが登場。「レッスルマニア39」の成功を受け、選手やスタッフ、ユニバースに感謝の言葉を述べた。続けて「WWEが発表したことで、誰もがその話題で持ち切りになっている」と、エンデバー社によるWWE買収を自ら切り出した。

 その上で「俺はここに、われわれはどこにも行かないと断言する。あなたが愛するWWE、SoFiスタジアムで16万1000人を熱狂させたWWEはどこにも行かない。みんなが愛してやまないWWE、スーパースター、アクション、ドラマ、そのすべてがどこにも行かない」と強いメッセージを出した。

 さらに「毎週のイベントで完売したアリーナ、満員に次ぐ満員のスタジアム、それが俺たちWWEなのだから、俺たちはここにいる!」と絶叫。「(WWE全番組の)冒頭にあるように、昔も今も、そしてこれからも、ずっと一緒だ」とファンに訴えた。

 UFCとの合併によりWWEは変わってしまうのか、というファンの不安を打ち消した格好。〝ザ・ゲーム〟はWWEの現場責任者、リーダーとして確固とした姿勢を打ち出した。