石丸伸二市長

 安芸高田市長と市議会議長が面会する定例の4者会議が7月末を最後にストップしている。市議会が否決した2人目の副市長人事など石丸伸二市長が就任して以来の市長と市議会の対立のしこりが背景にあり、感情論が先行している感は否めない。石丸市長は市議の「居眠り」に絡む一連の議会対応を問題視し、今年に入り市議会全員協議会に出席していない。4者会議は任意で決定権はないが、双方の対話の機会がまた失われている。

 ■感情論先行否めず

 4者会議は副市長と副議長も出席し、2004年の合併以来、隔週で続く。議長経験者によると市政課題を共有し、意見交換する場だという。

 関係者の話では、7月27日の会議で石丸市長は、今後の副市長の選任同意に関して全協で意見聴取したいと申し入れたのに対し、行財政上の重要問題ではないなどと拒んだ宍戸邦夫議長の回答書を批判。「国語力がない」と切り捨てた。宍戸議長は「それなら私は来られない」と告げ、開始から4分で退席した。会議は以来、開かれていない。

 ▽かみ合わぬ主張