霊場会が納経所の閉鎖を要請

霊場会が納経所の閉鎖を要請

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、「四国遍路」で知られる四国八十八か所霊場の寺には、施設を閉鎖する動きが広がっています。
このうち愛媛県今治市にある54番札所の「延命寺」では、全国からお遍路さんが集まると新型コロナウイルスの感染を広げるおそれがあるとして、参拝を終えた人たちが巡礼の証しを受け取る「納経所」を4月15日から閉鎖しています。
18日も、事情を知らずに訪れたお遍路さんが、閉鎖を知らせる張り紙を見て、参拝だけすませて寺を去る姿も見られました。
札所でつくる「四国八十八ヶ所霊場会」によりますと、これまでに納経所などを閉鎖した寺は延命寺を含めて愛媛県に2か所徳島県に1か所あるということです。
また霊場会では「緊急事態宣言」が全国に拡大されたことを受け、18日午前、加盟するすべての寺に対し納経所を閉鎖するよう求めたということで、こうした動きはほかの寺にも広がりそうです。
フランスから訪れた30代の男性は「日本語が読めないので閉鎖していると気づかなかった。とりあえず次の寺に行くしかない」と話していました。
13回目の巡礼だという名古屋市の70代の男性は「いつもより人が少なく鐘や鈴を鳴らすのを禁止している寺もあった。こういう時期なのでやむを得ない」と話していました。

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