「鍛えているか知りたい」「関取へのセクハラでは」 大相撲の「腹タッチ会」にSNSで賛否

大相撲初場所の初日を迎え、協会あいさつをする八角理事長(中央)と三役力士たち=東京・両国国技館
大相撲初場所の初日を迎え、協会あいさつをする八角理事長(中央)と三役力士たち=東京・両国国技館

日本相撲協会が今月11日に福岡市内で行う大相撲ファン向けのイベント「腹タッチ会」が、開催前から思わぬ形で注目を集めている。協会によると、力士の腹部を浴衣越しから触ることができるというもので、腹タッチ会の開催は初の試み。会員制交流サイト(SNS)には「どんなに鍛えているか知りたい」といった期待するファンの声がある一方、「関取に対するセクハラでは」といった厳しい指摘も。大相撲ファンの間で賛否が分かれている。

協会によると、イベントの名称は「力士が集結!みんなで触ろう!腹タッチ会!」。熊本県出身の正代や宇良、佐田の海、平戸海、一山本の力士5人が参加する予定で、力士によるトークショーなども行われる。

協会の公式サイトでは「握手会ならぬ力士参加イベント、その名も『腹タッチ会』! 来たる11月の九州場所に向けて、皆様とともに盛り上げましょう!」と呼びかけている。

協会広報部は今回の腹タッチ会の開催について「11月に行われる大相撲九州場所に向けたもので、ファンとの距離が近いイベントを模索していた」と説明。「(力士の素肌に)直接触ることはない」という。

イベントの開催は協会のツイッター公式アカウントでもすでに告知。リプライ(返信)には、大相撲ファンとみられるユーザーから「力士がどんなに鍛えているか知りたい」「(開催が)楽しみ」といった声がある一方、「その身ひとつで勝負している人の体をオモチャのように扱ってほしくない」「関取に対するセクハライベントだと思います」といった批判的な声も寄せられている。

SNSでファンから賛否の声が寄せられていることについて、協会広報部は産経新聞の取材に「特に感想はありません」としている。(浅野英介)

イベントはソラリアプラザ(福岡市中央区天神)で開催。当日は福袋付き入場券を購入した人を対象に、先着400人に整理券を配布する。料金は5500円。

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