シルク・ドゥ・ソレイユが破産手続き 劇団員3480人解雇

2020年6月30日 14時00分
 【ニューヨーク=赤川肇】新型コロナウイルスの影響で経営難に陥っていたカナダの世界的サーカス劇団「シルク・ドゥ・ソレイユ」は29日、本拠地がある東部ケベック州の裁判所に企業債権者調整法の適用を申請し、破産手続きに入ったと発表した。会社更生手続きによる事業再生を目指す。

1月、シルク・ドゥ・ソレイユの公演=ラトビア・リガで(ロイター・共同)

 発表によると、計画では、劇団の株式を保有する米大手投資ファンドTPGや中国の企業グループ復星国際などが負債を含む全資産を引き受け、事業再生に必要な計3億ドル(320億円)を投じる。破産手続きに伴い劇団員約3480人を解雇する方針という。
 劇団のダニエル・ラマール最高経営責任者(CEO)は声明で「新型ウイルスで全公演の中止を迫られて収入がゼロになっており、一座の未来を守るために断固たる行動を取る必要があった」と述べた。

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