ベトナム国会、国家主席の辞任承認 後任は5月にも指名か

ベトナム国会、国家主席の辞任承認 後任は5月にも指名か
 1月18日、ベトナム国会は、グエン・スアン・フック国家主席(68、写真)の辞任を承認した。写真は昨年11月タイの首都バンコクでの代表撮影(2023年/ロイター)
[ハノイ 18日 ロイター] - ベトナム国会は18日、グエン・スアン・フック国家主席(68)の辞任を承認した。国営メディアが伝えた。
当面はボー・ティ・アイン・スアン国家副主席が職務を代行する。関係筋によると、新国家主席は5月の次回国会で指名される見通し。
共産党中央委員会は17日、フック氏が辞表を提出したと発表。委員会は、フック氏が首相だった2016─21年、2人の副首相と3人の閣僚を含む多くの高官が法令違反などを犯したと指摘し、フック氏が監督責任を怠ったと断じた。
ベトナム在住の外交官や外国人関係者からは、国家主席辞任が不確実性を引き起こし、海外からの投資に影響を与える可能性があるとの指摘も出ている。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニットのシニアアナリスト、ジョン・マレット氏は「フック氏は政府上層部の多くよりもビジネス志向が強かったが、辞任によって経済の自由化や外国投資に対する開放性が後退すると考えるべきではない」と語った。

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