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名古屋大「クイズ研究会」 裏読む力が正解への道

2009年3月18日

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写真学生の手元にはボタン早押し機。雑学の知識だけでは「クイズ王」への道は険しい=名古屋市

 「アルジェリアの首都は……」。その瞬間、ボタン早押し機へ手が一斉に動いた。機械のライトが光り、音が鳴ると「ナイジェリアの首都アブジャ」と即答する学生。正解だった。

 なぜ、アルジェリアの首都を尋ねる文脈だったのに、ナイジェリアの首都を答えるのか。会長の2年柴田将哉さん(21)と、前会長で同大3年河合智史さん(21)は「クイズには知識だけでなく、推察力や瞬発力、経験も必要なのです」と解説した。単純に答えず、裏を読んで何が正解なのかを考えるのが「クイズ力」なのだという。

 そのため、持ち回りで出題者となり、クイズ大会を開く。各分野から200問以上を考える。中には裏の裏を考えて引っかけ問題も紛れ込ませる。問題作りにはセンスが問われる。

 先輩たちは、テレビクイズ番組のタイムショックで2回、アタック25で15回優勝などの実績を残してきた。ただ、芸能人参加の番組は多いのに、「視聴者参加型が少ない」ことと、会員が9人と少ないのが悩みだ。もうすぐ新入生を迎える季節。勧誘に向けて気合を入れている。(木村浩之)

    *

 84年設立。毎年11月に大学クイズ界の強豪・立命館大と対抗戦を開いている。過去の戦績は7勝12敗。「早くタイに持ち込みたい」。一般向けには、毎年6月の「名大祭」でクイズ大会を開いている。

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