坂田藤十郎さん偲ぶ会に妹・中村玉緒、森元首相ら1000人が出席

スポーツ報知
坂田藤十郎さんの祭壇の前で会見する(左から)中村扇雀、扇千景、中村鴈治郎

 昨年11月12日に老衰のため88歳で亡くなった歌舞伎俳優・坂田藤十郎さんを偲ぶ会が28日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で行われた。

 偲ぶ会には、高円宮妃久子殿下、藤十郎さんの妹で女優の中村玉緒、小泉純一郎氏、森喜朗氏、福田康夫氏ら総理経験者など約1000人が出席した。

 祭壇には、白色や紫色のカーネーションなど約5000本が飾られ、やわらかな表情の遺影は2009年に文化勲章を受章した時に記念撮影した写真。戒名は「妙藝院殿藤久日宏大居士」で、藤十郎さんの記憶が人々に長く受け継がれていくことにちなみ「藤」や「久」などの文字が使われている。

 女優で参院議長も務めた妻の扇千景は、この日報道陣の取材に応じ「芝居のことしか分からない人でしたけど、みんなに愛された芝居の人でした」と涙ながらに語った。納骨は、29日に実施される予定。

 藤十郎さんは、昨年1月に腰の骨折で大阪・松竹座の「壽初春大歌舞伎」を休演し、3月の検査でパーキンソン病と診断され療養生活を送っていた。11月12日に老衰のため都内病院で死去。14日に親族のみで密葬を執り行い、弔問はコロナの影響を考慮して辞退していた。

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