エッセイスト・藤代三郎(本名・目黒考二)さんが、1月19日に肺がんのため死去した。76歳だった。競馬をこよなく愛し、週刊Gallop(サンケイスポーツ刊)で1993年10月の創刊から、昨年12月25日の有馬記念号までの約29年間、一度も休むことなく競馬エッセー「馬券の真実」の原稿を寄せた。その回数は実に1504。競馬ファンなら誰もがうなずく馬券との格闘を、巧みな筆致で表現し、多くの読者の共感を得た。
昨年12月25日・有馬記念号で掲載した「最後の馬券の真実」を再録する。「一人でも多くの競馬ファンに藤代三郎さんからのラストメッセージが届いてほしい―」。その願いを込めて。
【「馬券の真実」最後の掲載となったギャロップ2022年12月25日号の誌面】