広島・大瀬良 特別な日にまさかの5回4失点「非常に申し訳ない」 新井監督も大敗に「申し訳ない」

[ 2023年8月7日 05:03 ]

セ・リーグ   広島0-13巨人 ( 2023年8月6日    マツダ )

<広・巨>初回の2点を先制されベンチに戻る大瀬良 (撮影・奥 調)
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 広島・大瀬良大地投手(32)が6日、巨人戦に先発し3本塁打を許すなど5回4失点で9敗目(4勝)を喫し、1年目から過去11連勝中だったマツダスタジアムでの同戦で初黒星がついた。2008年から16年目を迎え「原爆の日」という特別な日に開催された「ピースナイター」は今季ワースト5本塁打され同タイの13失点での零敗。連勝は3で止まり、首位阪神とのゲーム差は2・5に広がった。 

 出はなをくじかれた大瀬良は立て直すことができなかった。17年以来、自身2度目だったピースナイターでの先発は精彩を欠く内容となり肩を落とした。

 「打たれているのは甘い球。あれだけ打たれてしまって、僕の後にいってくれた投手陣も難しかったと思う。ああいう流れをつくってしまい申し訳ない」

 初回は2死一塁から岡本和に146キロ真っすぐを左翼席後方まで運ばれる先制2ランを許すと、2回は先頭の長野に左越えソロ。さらに4回は先頭の岡本和に2打席連続となる左越えソロを打たれた。4失点した4回まではワインドアップで投球していたが、5回はノーワインドアップに変更し3者凡退。ただ、5回の打席で代打を送られ5回8安打4失点での降板となった。

 「リズムよく打たれているような感じでしたし、同じように投げていても変わらないかなと感じていた。できるだけ抑えていきたい思いはあったので、いろんなことをやった」

 1試合3本塁打を許すのは22年9月9日のヤクルト戦以来。1年目から続いていたマツダスタジアムでの巨人戦の無敗連勝記録も「11」で止まった。

 長崎県出身の大瀬良は、幼い頃から戦争の歴史や核兵器の怖さを学んできた。「8・6」のマウンドは特別な思いを持って上がっただけに「いい形で今日という日を終えられたらベストだったでしょうし…。非常に申し訳ない」と言葉を詰まらせた。新井監督からは「自分でどうだったかは分かっていると思う。また修正して次のマウンドに上がってもらいたい」と背中を押された。

 大瀬良の後を受けた救援陣も失点を重ね、チームは今季ワーストの1試合5本塁打を献上。指揮官として初のピースナイターとなった一戦が0―13に終わり、新井監督は「広島にとっては特別な日に、このような試合になって申し訳ない」と話した上で「またしっかりと戦っていきたい」と気持ちを切り替えた。(長谷川 凡記)

【データ】
 ○…広島の13失点は5月18日DeNA戦(3―13)に並ぶ今季最多。零敗で喫したのは21年9月22日の巨人戦(0―13)以来、2年ぶり。14失点なら97年7月8日ヤクルト戦まで過去3度あった零敗のワースト失点に並ぶところだった。
 ○…1試合5本塁打を許すのは昨季6月19日のヤクルト戦以来。巨人戦では10年6月29日のマツダで8本塁打されて以来、13年ぶり。

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