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検索結果 8,049 件

  • 白岩山植物目録

    岩切 勝彦, 黒木 秀一, 赤木 康, 井上 伸之, 斉藤 政美, 南谷 忠志, 福松 東一 宮崎県総合博物館研究紀要 44 (0), 21-38, 2024-03-31

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  • 絵図からみる淀藩の土砂留め管理 : 「城州江州土砂留場絵図」の検討

    島本, 多敬, 鈴木, 康久 京都産業大学日本文化研究所紀要 29 288-232, 2024-03-29

    ...江戸幕府は淀川水系での堆砂防止のために、万治3 年(1660)に土砂留令を発布し、貞享元年(1684)からは大名に地域を割り当て毎年巡回させるなど、様々な事業を展開してきた。この土砂留めに関する研究は、法制度の変遷や個々の村における実態の検討が中心であり、広域的な土砂留め管理を実現する担い手や、各村(町)における土砂留めの実施状況を流域の視点で俯瞰的に捉えるための手段に関する研究は十分でない。...

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  • CO<sub>2</sub>ハイドレートを利用した貯留技術開発における原位置試験

    大隅 多加志, 志田原 巧, 小俣 明 日本エネルギー学会機関誌えねるみくす 103 (2), 195-199, 2024-03-20

    ...<p>CCSを海底堆積物中で実現すべく研究されてきた多孔質媒体におけるCO<sub>2</sub>-水系の振る舞いについての理解をレビューした。CO<sub>2</sub>ハイドレートを利用した貯留技術開発には,浮力をもつ液体CO<sub>2</sub>の上昇に対し自己トラップ作用による遮蔽が長期にわたって有効であることを原位置で確証することが不可欠である。...

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  • 清流錦川における平瀬ダム建設工事

    青山 晋一, 山下 哲一, 平塚 毅 ダム工学 34 (1), 5-16, 2024-03-15

    ...<p>平瀬ダムは,山口県東部を流れる錦川水系錦川に建設した重力式コンクリートダムである。当工事では,技術開発や堤内構造物へのプレキャストコンクリートの採用など生産性向上に取り組むとともに,環境保全にも配慮して施工した。本稿ではダムの施工記録に加えて,これらの取組み内容について報告する。</p>...

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  • 広い電位窓の水系電解液を用いた電気二重層キャパシタ

    杉林 祐至, 朴 潤烈, 冨安 博, 新子 比呂志, 鷹尾 康一朗, 斉藤 誠 日本エネルギー学会誌 103 (2), 11-17, 2024-02-20

    ...<p>高濃度水系電解液は,広い電位窓と環境負荷が低いなどの観点から,蓄電デバイスへの応用が期待されている。我々は高濃度水系電解液の中でも,電位窓の広い過塩素酸塩水溶液を電解液とする電気二重層キャパシタ(EDLC)について研究している。...

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  • 衛星画像と地形情報を活用した圃場内の土壌物理性不良エリアの評価 II. 排水性不良

    石倉 究, 笛木 伸彦, 原 圭祐, 丹羽 勝久, 瀬下 隆 日本土壌肥料学雑誌 95 (1), 21-29, 2024-02-05

    ...<p>一筆圃場内の排水性不良を見出すことを目的に,北海道十勝管内の畑作圃場において衛星画像や地形情報と排水性との関係を解析した.秋まきコムギの正規化植生指数(NDVI)が幼穂形成期頃は一筆圃場内で相対的に低いが収穫前には逆転する不良エリアでは,対照となるエリアと比べて斑紋やグライ層が出現する上端や地下水位が浅く,飽和透水係数が低かった.このような不良エリアでは(1)初期生育が遅延し,生育後半には心土...

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  • アニオンの貯蔵・脱離反応を利用した炭素系正極に関する研究

    伊藤 優汰 炭素 2024 (305), 44-45, 2024-01-31

    ...本学位論文では,高安全な中性水系電解液における黒鉛へのアニオン挿入・脱離反応に関するその場構造解析に取り組んだ。アニオン挿入型GICのもう一つの課題は,挿入されるアニオンのサイズが大きいため容量が小さいことである。そこで,本学位論文では,サイズが小さいフッ化物イオンが正極反応に関与するLi金属-フッ化黒鉛一次電池に着目し,その二次電池化の検討と反応メカニズムの解明に取り組んだ。...

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  • 砂・ベントナイト混合土の遮水性能評価における締固め密度の測定頻度の影響

    山田 淳夫, 千々松 正和, 鈴木 誠, 小峯 秀雄 土木学会論文集 80 (1), n/a-, 2024

    ...<p> ベントナイトを用いた放射性廃棄物処分施設の人工バリアの施工時の品質管理において,一般的な盛土工事等における品質管理手法を適用した場合,現場密度試験などの頻度は数百~数千m<sup>3</sup>につき1回程度となり,数が限られたデータから遮水性能を評価する必要がある.そこで本研究では,地盤統計学的手法を用いて透水係数の3次元空間分布モデルを作成する方法を適用し,土構造物の全体での遮水性能の評価...

    DOI Web Site 参考文献7件

  • リモートセンシング技術を用いた流域微細土砂動態の縦断的把握

    影山 雄哉, 萬矢 敦啓 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究では,流域微細土砂動態を把握することを目的に,衛星画像(Sentinel-2)を用いて本支川を含んだ流域全体の濁度分布と流砂量の縦断的な把握を行った.対象としたー級水系岩木川流域では2022年8月豪雨後,断続的ながらも数か月という長期間に渡って高濁水が継続した.衛星画像を用いて異なる降雨イベントにおける流域全体の濁度分布を把握した結果,濁度の強弱や高濁度の継続期間といった観点で支川ごとに...

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  • 環境DNA分析による島根県江の川下流域に位置する支川のアユ産卵場としての評価

    丸山 啓太, 花岡 拓身, 齋藤 稔, 赤松 良久 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...,アユが本川と同様に支川で産卵を行っていることが明らかになった.また,環境DNA濃度に流量を乗算した環境DNAフラックスは,特に産卵期後半には本川と支川で同等であったことから,特定の支川は,江の川水系におけるアユの重要な産卵場として機能していることが明らかになった....

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  • 河道内植生の伐採順序による洪水適応策と緩和策の評価

    柳原 駿太, 池本 敦哉, 風間 聡, 呉 修一, 藤下 龍澄 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...示された.洪水被害軽減効果が高い伐採順序と流域内の人口分布に関係が見られた.河道内植生の伐採による適応策と緩和策の効果が双方に高い水系は,十勝川水系,湧別川水系,岩木川水系と推定された....

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  • 流域スケールにおけるため池群がもつ洪水軽減効果の簡易評価手法の開発

    髙野 陽平, 吉川 夏樹, 中村 友和, 宮津 進, 長野 宇規, 田中丸 治哉 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> ため池群の洪水軽減効果を流域スケールで評価することを目的に,まずは,既存の内水氾濫解析モデルに実装するため池の流出入を計算する「ため池サブモデル」を開発し,加古川水系万願寺川流域に適用した.この結果から,河川流量のピーク低減率は降雨ピーク時において空き容量が確保されているため池の集水域面積の総和とピーク時の有効雨量に規定されることを明らかにした.この規定要因とピーク低減率の関係から,降雨規模...

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  • サクション制御によるベントナイト系緩衝材の不飽和透水試験法

    山本 修一, 森岩 寛稀, 佐藤 伸, 西村 友良 土木学会論文集 80 (3), n/a-, 2024

    ...<p> 放射性廃棄物処分場の設計,性能評価で必要なベントナイト系緩衝材の相対透水係数を取得する試験法として,一定サクション下での定常透水試験を可能とする試験装置を開発・試作し,ベントナイト・砂混合土の不飽和透水試験を試行した.力学連成気液二相流モデルによる試験のシミュレーション解析に基づき相対透水係数取得試験法としての適用性を確認した.加えて,同様のシミュレーション解析により非定常不飽和透水試験法の...

    DOI Web Site 参考文献13件

  • 生活用水システムの再構築と自治体の役割

    河村 光 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 165-, 2024

    ...水道は水系伝染病の防止を目的として,主要都市から整備され,高度経済成長期を経て全国的に整備され,普及した。水道の整備により生活用水における水利用は,利用者が直接,近在の水源から取水する従来の形態から,公的機関が近在の水源から取水し,利用者に供給する形態に移行した(肥田: 1995),さらに,山間部に建設されたダムなどの遠くの水源から取水し,より広域の利用者に供給する形態へと移行した。...

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  • 横須賀市を流れる平作川の水質に関する水文地理学的研究(1)

    三浦 エリカ, 小寺 浩二, 植 遥一朗 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 41-, 2024

    ...</p><p>参考文献</p><p>水系環境を考える会(1989):都市河川の再生-横須賀市岩戸川-,横須賀市博物館研究報告(自然科学), 9-28.</p><p>山形えり奈・小寺浩二(2023):阿武隈川流域の流域特性と河川水質-1年間の調査をもとにした水質形成要因の推察-,陸水物理学会誌,5(1), 3-15....

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  • 全球水資源モデルの水供給表現の改良 —配水系統を考慮した東京都の水需給評価—

    小田 貴大, 松村 明子, 花崎 直太, 小川田 大吉, 沖 大幹 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 全球水資源モデルを高解像度化し,1分空間解像度で領域へ適用する研究が発表されている.しかし,先行研究においては,低解像度の全球水資源モデルの取水の仮定に従いグリッド毎に表流水を取水する方法で水需給評価が行われている.本研究では,全球水資源モデルH08を高解像度化したモデルを構築し,東京都の配水系統を明示的に考慮した水供給システムと従来型の配水の概念を持たずグリッド毎に河川から取水する水供給システム...

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  • 実用性を考慮した黒部ダムへのアンサンブル降雨予測の活用方法検討および水系への影響評価

    仲 浩明, 大坪 祐介, 有光 剛, 角 哲也 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 近年,アンサンブル降雨予測を利水ダム運用に活用し,発電への貯留水の先使いによる「洪水貯留機能の拡大」と「発電電力量の増大」の両立が期待されている.しかし,ダム運用と発電運用の実務的な制約条件まで考慮した活用方法の検討事例や水系全体の利水評価を実施した事例は少なく,実運用への課題である.本研究では,黒部ダムを対象に活用方法を検討し,6, 7月に7日後~13日後の週間流入量予測値から出水を早期に...

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  • 河川インフラストラクチャーの可視化と付与される価値

    松木 駿也 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 287-, 2024

    ...</p><p> 対象となるのは,信濃川水系の上流に位置する長野県松本市の牛伏川の砂防施設群である。江戸時代に山林荒廃によって洪水が頻発した牛伏川では,明治期から内務省直轄による石積堰堤の設置などからなる砂防事業が実施された。明治後期に長野県へ移管されると,アカマツやニセアカシアが植栽された。...

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  • 大阪湾におけるマイクロプラスチック調査

    近藤 健, 河田 育子, 栢原 博幸 水環境学会誌 47 (3), 95-103, 2024

    ...その要因として, 調査前日の激しい降雨により淀川水系および大和川水系から大阪湾へ出水したこと, 調査日の潮差が小さかったこと, 調査日前後に卓越した南西風による湾奥の停滞性が高まったことなど, 複数が挙げられた。湾奥部のMPsは, 9月には発泡ビーズ, 人工芝, 肥料殻で49.4%を占めた。一方で, 12月には肥料殻は全く確認できなかった。MPsの個数密度とその由来は季節変動することが推察された。...

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  • 手取川流域を対象とした霞堤の活用による大規模洪水発生時の氾濫被害軽減効果

    原 裕喜, 谷口 健司 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 石川県の一級水系手取川を対象に5箇所の霞堤を整備することを想定し,氾濫解析を行い,破堤発生時の氾濫制御及び経済損失軽減効果について評価を行った.計画規模降雨を想定した氾濫解析結果では,破堤発生断面によっては潜在的な洪水氾濫被害額は800億円以上(約87%)減少した.一方,霞堤整備箇所には開口部が形成されるため,霞堤を設定した断面によっては締め切り時には流下されていた程度の洪水時にも氾濫が生じ...

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  • 河床環境に着目したアユの産卵適地評価

    原田 守啓, 塩澤 翔平, 鈴木 崇史, 永山 滋也 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究は,アユの産卵適地を抽出可能な適地条件を提示すること,出水攪乱によって形成されるアユ産卵適地を平面二次元河床変動解析モデルを用いて抽出する汎用的な手法を構築することを目的とする.木曽川水系長良川の扇状地区間に手法を適用し,その有効性と課題を検討した.石礫床河川の幅広い流況に対応した流水抵抗評価を実装した数値計算モデルに,アユ産卵期に河床攪乱を生じる出水を一定時間与え,その後,平水流量下...

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  • d4PDFと2変量極値分布を用いた全国一級水系内の2水系間の河川流量の裾従属性の分析

    田中 智大, 内村 在誠, 北野 利一, 立川 康人 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 異なる計画規模を考慮した裾従属性指標を提案し,d4PDF過去実験データに2変量極値分布を適用して全国の一級水系の2水系の組で河川流量極値の従属性の特徴を調べた.従属性は集水域が隣接する組で高く,2水系で計画規模を同時に上回る洪水(同時超過洪水)の再現期間が500年未満の組が全国的に存在していることがわかった.特に中国地方ではその数が多く,3水系以上で同時超過洪水のリスクが高いことが示された....

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  • 模型実験による地下ダム帯水層内の溶質輸送現象の検討

    稲口 知花, 倉澤 智樹, 鈴木 麻里子, 井上 一哉 農業農村工学会論文集 92 (1), I_87-I_98, 2024

    ...<p>地下ダム帯水層における溶質輸送現象は, 止水壁や帯水層の透水性, 塩水浸入の影響を受ける.本研究では, 帯水層深部の透水性を変化させた4種類の地下ダム模擬地盤にて溶質輸送実験を実施し, 画像解析により溶質輸送挙動を定量化した.貯留型, 塩水阻止型の両者に対して溶質の軌道を定量化し, 溶質の重心位置をもとに透水性の異なる層の境界をまたぐ溶質の軌道の屈折を評価した結果, 透水係数の比と軌道の屈折は...

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  • 環境DNAを用いた江の川水系におけるオオカナダモの繁茂ポテンシャルの推定

    宮平 秀明, 宮園 誠二, 赤松 良久 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...を作成した.結果として,オオカナダモは河床勾配の緩やかで土砂堆積の起こりやすい地形に定着しやすいことやオオカナダモが休眠状態になり得る水温の時間数が多いほど定着しにくいことが推察された.また,環境DNA分析を用いることで水系内のオオカナダモの繁茂ポテンシャルを推定可能であることが明らかとなった....

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  • 流域治水に向けた田んぼダムの効率的解析法の提案と現地適用

    赤穗 良輔, 宅野 智紀, 松井 大生, 前野 詩朗 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 気候変動の影響による水災害の激甚化・頻発化を踏まえ,流域治水対策の一つである「田んぼダム」の治水効果について,効率的かつ精度良く評価することが可能な手法の構築が求められる.本研究では,田んぼからの排水操作を簡便に考慮できる新たな手法を提案し,包括型洪水氾濫解析モデルへの導入を行った.さらに,高梁川水系軽部川流域へ本手法を適用し,令和3年8月豪雨を対象として通常排水及び田んぼダム運用を想定した...

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  • 環境DNAに基づく流域網羅的な魚類多様性ポテンシャルマップの開発

    滝山 路人, 赤松 良久, 宮園 誠二, 福丸 大智, 中尾 遼平 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 本研究では,中国地方一級水系の高津川水系を対象に流域網羅的にすべての魚類の環境DNA濃度を明らかにし,魚類多様性指標を算出した.さらに,魚種数・Simpson多様度指数と生息場の環境要因との関係から,高精度のGLMモデルを作成した.それぞれの多様度に影響しうる環境要因として,魚種数においては水温・河床勾配,Simpson多様度指数においては水深・流量・水温・水田割合に相関があった.魚種数は水温...

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  • 多地点水位連続観測に基づく千葉県一宮川と支川における雨量-水位関係の空間分布特性の把握

    大塚 竜太朗, 伊藤 毅彦, 吉村 亮佑, 柏田 仁, 二瓶 泰雄 土木学会論文集 80 (16), n/a-, 2024

    ...<p> 一宮川流域では他の二級水系に先駆けて流域治水プロジェクトが実施されているが,水位や流量などの観測データが不足しており,水文・水理特性は不明である.本研究では,一宮川流域において多地点水位連続観測を実施し,水文・水理特性を把握すると共に,ピーク水位と雨量の相関関係に基づいて,HWL・河道満杯雨量の空間分布を把握することを目的とする.その結果,支川を含む早野~旭橋区間では相対的に流下能力が低くなっている...

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  • 中小河川の特定都市河川流域への適用と課題

    天野 卓三, 朝位 孝二, 菊田 勇平, 太田 康介, 山本 泰督 土木学会論文集 80 (3), n/a-, 2024

    ...<p> 令和3年11月「特定都市河川浸水被害対策法等の一部を改正する法律」が施行され,広島県では同法に基づき,令和4年7月に竹原市を流れる二級河川本川水系本川を特定都市河川に指定した.本稿では,氾濫域のほとんどが用途地域に指定されている本川流域を事例に,河川整備や流域対策など,特定都市河川流域への適用と課題について報告する....

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 浸水被害軽減に向けた浸水推定図の活用方策の検討

    山後 公二 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 131-, 2024

    ...<p>1.はじめに</p><p> 世界的な地球温暖化により,今後,豪雨の頻発が懸念されている.令和5年7月には筑後川水系で豪雨による浸水被害が発生している.筑後川流域は,洪水に関する自然災害伝承碑が複数登録されており,令和2,3年にも甚大な浸水被害が発生しているなど,度重なる豪雨災害の歴史がある.国土地理院では,平成 30 年7月豪雨から,大規模な水害が発生した際にSNS 上に投稿された被災状況の画像...

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  • ブナ林土壌の保水機能の定量的評価

    大貫 靖浩, 小野 賢二, 森下 智陽, 野口 麻穂子, 延廣 竜彦, 山下 尚之, 星崎 和彦, 新田 響平, 和田 覚 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 42-, 2024

    ...また土壌物理特性については、ブナ林土壌の特徴として、一般的な森林土壌と異なりA層の飽和透水係数がB層よりも低い土壌が多いこと、特にB層で現場含水率および細孔隙率が高いことが明らかになった。このことは、土層厚が同程度の場合、ブナ林土壌は渇水緩和機能が高いことを示唆している。</p>...

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  • 大戸川ダム治水有効性の言説の検証

    中川 晃成 水資源・環境研究 36 (2), 116-123, 2023-12-30

    ...淀川水系の瀬田川支流大戸川に建設が計画される大戸川ダムの治水有効性の論拠について検証した。近畿地方整備局大戸川ダム工事事務所の「大戸川ダム建設事業 事業概要」(2023年3月作成)は、関連する審議会や淀川水系流域委員会での議論を踏まえ、同ダムの有する治水機能について解説する。...

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  • 塩ノ平断層と車断層の破砕帯における断層スリップ試験時の水圧応答解析

    若濵 洋, 能城 悠, 青木 和弘, 今井 宏太朗, GUGLIELMI Yves, COOK Paul, SOOM Florian 応用地質 64 (5), 236-254, 2023-12-10

    ...,比貯留量,及び流れ次元を明らかにした.これらの水理パラメーターは国内外の文献値と整合的で,透水係数及び比貯留量は塩ノ平が水上北よりも大きく,流れ次元は塩ノ平が概ね三次元流であり,水上北が二次元フラクショナル流となる.また計測変位から算定される一軸膨張係数と水理解析での比貯留量の対比から,体積膨張は,前者が三軸,後者が一軸方向で生じると把握された.両地点の相違は,当該断層破砕部に賦存する「水みち」の...

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  • 野外における⼟壌理化学性の空間的不均⼀性に対する主要なアプローチの特徴と適用性

    原口 暢朗, 柏木 淳一, 斎藤 広隆 土壌の物理性 155 (0), 45-66, 2023-11-20

    ...本稿では,野外土壌の理化学性の空間的不均一性に対する主要なアプローチの特徴と適用性について論じた.均一系の水移動方程式を野外土壌に適用するためには,透水係数のスケールアップが必要である.Geostatisticsではkrigingを用いた透水係数のスケールアップはできないことを指摘した.代わる手法として,REV概念はサンプルスケールの増大によって透水係数をスケールアップする手法であるが,REVは労力...

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  • 多摩川水系浅川の水質及び流域特性

    小田 理人, 小寺 浩二 水文・水資源学会誌 36 (4), 269-285, 2023-11-05

    ...<p> 東京都八王子市及び日野市を流れる多摩川水系浅川の水質の変化と現在の課題を明らかにするため,現地調査と流域内の人口,土地利用,汚水処理の状況との比較,過去の研究との電気伝導度(EC)の比較を併用して研究を行った.浅川のおもな支流のEC値は過去と比較し,いずれも低下しており,下水道の整備により水質は改善したことが分かった.しかしながら水質の改善度は支流により異なり,流域内の浄化槽整備区域内の建物用地割合...

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  • EU における農業環境事業の概要と生物多様性保全におけるその有効性

    紺野 康夫 帯広畜産大学学術研究報告 44 19-104, 2023-11

    ...事業は、農業景観とそこでの生物多様性の保全にくわえて、硝酸塩窒素による水系汚染の防止をEU 共通の主要な目標としている。一方、農業環境事業の実施設計は加盟国に任されているので、実施される内容や重点は加盟国によって様々である。北西ヨーロッパの加盟国の農業環境事業の共通点は、農業者が広く参加できるオプションと、対象となる環境や目的を絞った、より高度なオプションの2層から構成されていることである。...

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  • 濁水問題の原因究明と生態影響評価を目的とした富士川-駿河湾複合生態系の緊急学術調査 ―富士川保全生態学術研究グループ―

    岩田 智也, 竹田 貴晶, 菊池 要典, 森下 新大 自然保護助成基金助成成果報告書 32 (0), 56-66, 2023-10-31

    ...<p>近年,駿河湾のサクラエビが記録的な不漁に見舞われており,その原因の1つとして富士川から流入する濁水の影響が懸念されている.本研究は,富士川水系の濁水の発生源を明らかにするとともに,富士川下流の生物群集に及ぼす影響を評価することを目的に調査を行った.2020年10月以降,延べ346地点で採水調査を行った結果,富士川では降雨に伴って強い濁りが発生し,とくに早川水系支流雨畑川から多くの懸濁物質が流出...

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  • 不織布の初期状態の不均一性を考慮した上載圧下における垂直方向透水特性

    河村 隆, 梅崎 健夫 ジオシンセティックス論文集 38 (0), 135-141, 2023-10-23

    ...kVは,間隙比のみを用いて推定できることを示した.さらに,1,240枚の初期間隙比の分布に基づいて圧縮過程における透水係数の分布を示し,圧縮応力がp=8 kN/m2からp=553 kN/m2に増加すると,kVは1/10程度に減少すること,各圧縮応力におけるkVの最大値と最小値の比は約2倍程度であることも示した....

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  • 令和5年度春季大会 高校生による研究発表最優秀賞を受賞して

    谷脇 鉄平 日本水産学会誌 89 (5), 494-494, 2023-09-15

    ...研究発表に至る経緯</p><p> 本校科学探究部は,2020年3月から富山大学学術研究部理学系の山崎裕治准教授との共同研究(高大接続活動)を通じて,富山県氷見市の富山大学理学部・氷見市連携研究室(ひみラボ)を拠点に,仏生寺川及び万尾川水系で環境DNA分析を利用した魚類の網羅的調査<sup>1,2)</sup>を行ってきた。...

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  • 令和5年度春季大会 高校生による研究発表最優秀賞を受賞して

    大澤 勝紀 日本水産学会誌 89 (5), 489-489, 2023-09-15

    ...<p>受賞発表題目:「荒川水系黒目川におけるヌマチチブから発見された<i>Henneguya</i>属粘液胞子虫の観察と寄生状況」</p><p>発表者:塚越遥人,水口勇人,安原颯大,後田 櫂(東京都立多摩科学技術高等学校)</p><p>1. 研究の素地</p><p> 東京都立多摩科学技術高等学校は2010年に開校した新しい学校である。...

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  • Ovomucoid固定化3 μmキラルカラムを用いるジルチアゼム原薬および製剤中の光学異性不純物と類縁物質の迅速同時定量

    西 博行, 佐々木 弥亜クリスティーナ, 岩田 海七, 川畑 公平 分析化学 72 (9), 363-368, 2023-09-05

    ...<p>キラルな合成医薬品に対しては光学純度の測定・規制が要求され,分析法としてさまざまなキラルカラムを用いたHPLCが利用されている.ジルチアゼムはシングルエナンチオマーとして開発・発売されてから半世紀経過した現在でも広く使用される降圧剤で,光学異性体分離には多糖誘導体系やタンパク質固定化キラルカラムが有効である.なかでも水系の移動相で分析可能なオボムコイド(Ovomucoid, OVM)は,ジルチアゼム...

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  • 多自然川づくりによる河川改修が行われた木戸川と都市河川駒込川の水生動物群集の比較

    辻本 翔平, 竹澤 亮, 内田 和希, 西廣 淳 応用生態工学 26 (1), 33-40, 2023-07-31

    ...<p>河川の人工護岸・直線化は河川内の生物多様性を減少させる要因の一つである.近年,生物多様性保全に配慮した多自然川づくりの一環として,人工護岸の撤去や河道の拡幅が,各地で実施されつつある.このような多自然川づくりが行われた河川と行われていない河川の水生動物群集を比較する事は,河川改修の生態系への評価を行う上で欠かせない.本研究では,千葉県内の同じ水系に属し,隣接する河川である駒込川(都市型の河川)...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 福地川水系の地形解析

    渡邊 康志 沖縄地理 23 (0), 9-34, 2023-07-31

    ...接峰面は現地形の侵食前の地形を復元したものと考え,バファーサイズを拡大することでより過去の地形を推定し,福地川流域とその周辺の水系変遷史を組み立てた.また,生成したグリッド標高データの水文・地形解析結果から,この水系変遷史の補強や変遷の原因等を考察し,ギナン崎北方断層に沿った区間の福地川上流は過去に東方向に流下していたことなどの結論を得た.これら水系変遷史研究において,バファー期という相対的な時間軸...

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  • 一般化透水モデルによる不飽和透水係数の閉形式解

    関 勝寿, 取出 伸夫 土壌の物理性 154 (0), 19-27, 2023-07-20

    ...し,また,飽和近傍で透水性曲線の傾きが極めて大きくなり,不飽和透水係数が飽和透水係数に対して不自然に小さくなることを避けるための修正式の一般式を示した....

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  • 壁面緑化のための建築物緑化用培土を対象とした保水性の測定による間隙径分布の評価

    浅井 俊光, 藤川 智紀, 藤田 茂, 牧 隆, 森井 浩之, 白井 寛之, 金子 貴徳 土壌の物理性 154 (0), 11-18, 2023-07-20

    ...水分特性曲線から推測される間隙径分布から,建築物緑化培土をほとんどの間隙の相対間隙径が0.001 ~ 0.01 cmであり比較的大きな間隙のみで構成されるグループと,0.0002 ~ 0.001 cmの小さな間隙を含むグループに分けることができた.製法による分類で同じ分類に入る建築物緑化培土は間隙径分布の特徴でも同じグループに入る傾向があった.発泡により間隙を作り出している建築物緑化培土を除き,飽和透水係数...

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  • 鳥取県千代川水系におけるカジカ種群の分布域と回遊

    太田 太郎, 大津 裕平, 中井 弘, 小野 凌 日本水産学会誌 89 (4), 365-367, 2023-07-15

    ...<p> 鳥取県千代川水系におけるカジカ種群の分布域と回遊を明らかにするため,水系内4水域で採集したカジカの形態学的観察を行い,耳石Sr:Ca比分析により経験塩分履歴を追跡した。胸鰭および臀鰭軟条数は,水系内最大規模の堰堤である大口堰より下流で採集した個体は中卵型,堰より上流の3水域で採集した個体は大卵型の値と近かった。...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 滋賀県宇曽川水系における国内外来種オヤニラミ (スズキ目ケツギョ科)の初確認

    太下 蓮, 藤田 宗也, 伊藤 玄 伊豆沼・内沼研究報告 17 (0), 39-46, 2023-07-11

    ...<p>滋賀県宇曽川水系においてオヤニラミを採集した.本種はこれまでの宇曽川水系における魚類相調査において報告されていないため,近年移入された国内外来種であると考えられた.本調査において成魚のほか当歳魚も複数個体採集されたことから,宇曽川水系においてオヤニラミは定着していることが示唆された.胃内容物分析の結果,ユスリカ科幼虫やカゲロウ目幼虫などの水生昆虫を頻繁に捕食しており,捕食圧や競合による生態系への...

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  • 岐阜県で確認された外来魚チョウセンブナ(ゴクラクギョ科)の記録

    内田 大貴, 上手 雄貴, 上手 奈美 伊豆沼・内沼研究報告 17 (0), 47-55, 2023-07-11

    ...<p>木曽川水系に連なる岐阜県のあるため池において,2022 年に国外外来種であるチョウセンブナ<i>Macropodus ocellatus </i>が採集された.本種は, “木曽川水系” としての確認記録が残されているものの,都道府県についての記載はなく,岐阜県内と特定可能な本種の移入記録は無い状況であった.したがって,今回の記録は岐阜県初記録かつ,木曽川水系における約60 年ぶりの採集記録と言...

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  • 利根川水系江戸川において採集された東京都初確認となる国外外来魚カラドンコ

    高野 季樹, 内田 大貴, 山川 宇宙 伊豆沼・内沼研究報告 17 (0), 71-80, 2023-07-11

    ...<p>カラドンコはベトナム北部から中国東部を原産地とする純淡水魚である.2010 年に茨城県の菅生沼において国内で初めて確認された国外外来魚であり,利根川本流への分布の拡大が報告されている.このような状況下で,東京都葛飾区の利根川水系江戸川で本種1 個体が採集された.本個体の侵入経路として,既知産地から利根運河を介した江戸川への拡散と,既知産地とは独立した新たな人為的導入の2 通りの経路が考えられた...

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  • ジェット長を制御するためのインク物性,主として動的表面張力に関する研究

    齋藤 将史, 佐武 健一, 森田 直己 日本画像学会誌 62 (3), 208-217, 2023-06-10

    <p>ピエゾヘッドから噴射されたインク滴は,1滴に合一せず複数の液滴に分かれたまま着弾すると,ミストやサテライトの問題が生じる.そこで,滴の合一に至るまでの,液滴の先頭および後端位置,ジェット長などの噴射挙動を詳細に観察したところ,液滴の合一性は噴射開始直後の液滴後端位置と相関があり,かつ駆動電圧には依存しない事を見出した.一方,インク毎に後端位置は異なっており,インクの粘度,表面張力,密度から…

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  • 放射性廃棄物処分分野におけるボーリング孔閉塞の確認項目の整理

    村上 裕晃, 西山 成哲, 竹内 竜史, 岩月 輝希 応用地質 64 (2), 60-69, 2023-06-10

    ...閉塞区間を対象として注水試験を行った結果,本研究で目標としたとおり閉塞材がその上下の区間を分断していることを確認できたことから,適切に閉塞されたことを確認する手法の一つとして注水試験が有用であると考えられた.計画段階では,岩盤の水理地質構造に応じた閉塞材のレイアウトや仕様が検討されていることが重要である.また,ベントナイトを閉塞材とする場合は,ベントナイトが孔内で膨潤して体積が増加,密度が低下して透水係数...

    DOI Web Site Web Site 参考文献7件

  • 補充液加温と血液加温の小児回路における加温性能の比較

    吉田 圭介, 山香 修, 木下 正啓, 内村 鴻一, 福田 理史, 平湯 恒久, 中村 篤雄, 山下 典雄, 高須 修 日本急性血液浄化学会雑誌 13 (2), 97-101, 2023-06-01

    ...【結論】小児回路を用いた水系実験において,血液加温は補充液加温より加温性能が優れていた。</p>...

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  • 堆積岩山地における土壌透水性分布と降雨流出に関する研究

    柳井 鴻太郎, 正岡 直也, 小杉 賢一朗 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 536-, 2023-05-30

    ...しかし, 分布型モデルにおいて山地斜面を再現するためのパラメータのうち, 飽和透水係数Ksには平均値等の代表値が一律に入力されることが多く, 本来の不均質性は無視されている。...

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  • 斜面土層地下水によるCs-137移行フラックスの推定と表流水への影響評価

    庭野 佑真, 加藤 弘亮, 赤岩 哲, Anderson Donovan, 飯田 光, 中西 美夕, 恩田 裕一 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 679-, 2023-05-30

    ...<p>福島第一原発事故により森林に沈着した放射性セシウムは水系を通じて下流へと輸送される。先行研究により,出水時には表流水の溶存態Cs-137濃度が上昇することが知られており,土壌水の流出や堆積リターからの溶出の影響が指摘されている。...

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  • 東京農業大学奥多摩演習林狩倉沢流域における降雨流出特性

    佐藤 貴紀, 橘 隆一 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 517-, 2023-05-30

    <p>東京農業大学奥多摩演習林は東京都の水源である奥多摩流域に含まれており,下流域における洪水予想や水資源の観点から,この地域の降雨流出特性を明らかにすることは重要である.奥多摩演習林には狩倉沢流域があり,流域面積は16.7 ha,最高地点は狩倉山山頂の1,452 mである.この流域の末端には量水堰があり,当初2000年から流量観測が行われていたものの,現在では観測を停止している.そこで,狩倉沢…

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  • 森林斜面における土壌水分変動モデルの作成と精度の検証

    情野 敦, 小野 裕 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 183-, 2023-05-30

    <p>より正確な洪水・土砂災害の予測のために,長期流出モデルや土壌水分変動モデルの開発が必要になる。それらのモデルは,深部の水分動態や蒸発散を考慮することや,現場で活用するために比較的単純な構造を持つことが必要とされる。しかし,条件を満たすようなモデルは作成されていない。本報告では上述の条件に加え,長期流出モデルにも発展可能な土壌水分変動モデルを作成し,そのモデルの精度の検証を行った。本モデルは…

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  • 衛星画像を活用した農林地の管理状況の評価

    高取 千佳, 謝 知秋, 森山 雅雄, 三宅 良尚, 香坂 玲 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 34-, 2023-05-30

    ...第三に、以上のデータに対し、平野部から中山間部に至る農地の管理労働量に、立地条件(地形・水系・集落や道路からの距離等)が与える影響について明らかとした。</p>...

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  • 北海道胆振東部地震による崩壊斜面での植生回復箇所の時空間的分布と特徴

    八十川 伊織, 五味 高志, 荒田 洋平, 大平 充, 遠藤 いず貴, 井手 淳一郎 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 551-, 2023-05-30

    ...<p>崩壊斜面の植生回復の時空間的分布とその特徴を把握することを目的とし、2018年北海道胆振東部地震により斜面崩壊が発生した頗美宇川水系パンケ沢川流域に位置する崩壊斜面(4.8×10<sup>3</sup>m<sup>2</sup>)を対象として調査を行った。...

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  • 北山村における観光筏下り事業の展開

    柴崎 茂光 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 84-, 2023-05-30

    ...筏師の編筏技術と流送技術が高くされ、大正期から昭和初期には、北山川水系の筏師が鴨緑江へ出稼ぎを行った記録も残る。ただし、熊野川の支流である北山川水系では、熊野川電源開発計画に基づく水力発電用ダムの建設が進められ、1960年代前半に筏流しによる運材はいったん消失する。しかし村長(当時)や地元住民からの要望もあり、北山村が主導する形で観光筏事業を計画し、1979年から観光筏下り事業が開始した。...

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  • 森林斜面における原位置透水試験へのゲルフパーミアメータ法の適用

    正岡 直也, 柳井 鴻太郎, 小杉 賢一朗 日本森林学会大会発表データベース 134 (0), 181-, 2023-05-30

    ...計算された定常浸潤量をGP法の解析式に代入し求められた飽和透水係数KsをコアサンプルのKs(既知)と比較することで、森林土壌に適合する土質定数やパラメータを求めた。また基岩面の位置や初期水分条件がKsの測定値に与える影響や、実用精度を維持するために必要な注水時間についても検討を行った。本発表ではこれらを具体的な数値を示しながら紹介する。</p>...

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  • 院内給水におけるレジオネラ属菌定期環境検査の有効性

    伏見 華奈, 土屋 憲, 齋藤 敦子, 更谷 和真, 原田 晴司, 芦澤 洋喜, 増田 昌文 日本環境感染学会誌 38 (3), 99-106, 2023-05-25

    ...<p>当院では1997年から給水系123箇所を対象にレジオネラ属菌定期環境検査を行っている.データが保存されている2008年以降,トイレ・洗面手洗い場,患者共有シャワー,歯科ユニットなど47箇所からレジオネラ属菌が検出された.うち24箇所は,繰り返し同種のレジオネラ属菌が検出され,レジオネラ属菌が給水系に定着しており発育と増殖に適した環境が存在する可能性が示唆された.レジオネラ属菌の環境対策に難渋したが...

    DOI Web Site 医中誌 参考文献5件

  • ボイラおよび蒸気・復水系の腐食防食

    川村 文夫 Zairyo‐to‐Kankyo 72 (5), 153-158, 2023-05-10

    ...<p>水使用設備において重要であるボイラ,蒸気・復水系の腐食防食について,初心者に理解しやすい内容で解説する.ボイラおよび蒸気使用設備の腐食原因を述べ,主要な防食技術を説明する.併せて適用する薬品については,できる限り反応がわかりやすいよう記載する.</p>...

    DOI Web Site

  • 京都北山, 八丁平湿原から採取したコア試料の層序と年代

    西川 空, 奥野 充, 大下 愛央, 藤木 利之, 中西 利典, 林田 明, 鳥井 真之, 洪 完 名古屋大学年代測定研究 7 36-42, 2023-03

    ...琵琶湖に注ぐ安曇川水系の江賀谷川を水源付近の標高800~820メートルに位置する八丁平は、AT(約30cal ka BP)とU-Oki(約10.2cal ka BP)テフラが検出され、最近3万年間の環境変遷が復元されている。K-Ahテフラ(約7.3cal ka BP)は発見されておらず、堆積記録の推移を考慮する必要がある。...

    DOI 機関リポジトリ HANDLE

  • 労働災害における転倒発生直前の行動様式

    柴田 圭, 大西 明宏 労働安全衛生研究 16 (1), 11-27, 2023-02-28

    ...がある.そこで,本研究では,厚労省公開の職場のあんぜんサイトのデータより, 2017年の休業4日以上の事故の型が転倒の労働災害7,167件を対象に,転倒発生直前の行動様式を集計・分類し,今後の災害防止を効果的に推進するために必要な基礎的な情報を得るために分析した.集計は年代別,業種別,転倒の原因別,とりわけ代表的な転倒原因であるすべりの原因別に行った.傾向として,全業種では,若壮年から中年にかけて,水系...

    DOI Web Site 参考文献4件

  • 大学病院専用水道の配管不備による乳児のメトヘモグロビン血症発生と最近の水質事故について

    浅見 真理, 三好 太郎, 三浦 尚之 保健医療科学 72 (1), 31-42, 2023-02-28

    <p>住民100人以上への給水または日量20m3以上の給水を行う水道施設を専用水道(SPOWs)という.専用水道や小規模水道の施設では適切な維持管理が必要であり,特に個人の飲料水用井戸を含む小規模水道では,健康被害を伴う水質事故が多く発生している.SPOWの水質事故の多くは,地下水を原水として使用している施設で発生しており,SPOWを設置する側には水質管理の徹底が求められている.最近の飲料水貯水…

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  • 人口減少下での居住地移転促進策を想定した都市構造変化時の潜在的氾濫被害額評価

    谷口 健司, 小刀祢 海斗, 高山 雄貴 土木学会論文集 79 (2), n/a-, 2023

    ...<p> 気候変化に伴う大雨の強大化が懸念される中,氾濫を前提とした水災害対策が不可欠となりつつある.一方,我が国では将来的な人口減少が想定され,発生する余剰地を活用した水災害リスクの軽減が期待される.本研究では,石川県小松市周辺を流れる一級水系梯川を対象とし,気候変化下での大規模降雨発生時の氾濫解析を実施し,浸水深分布及び氾濫被害額の推定を行った.人口減少下での都市構造変化について,応用都市経済モデル...

    DOI Web Site 参考文献12件

  • 海・河川水温を考慮した通し回遊魚の生息確率評価に基づく水温変動に対する応答の評価

    大槻 順朗, 乾 隆帝, 野田 洋二, 皆川 朋子, 一柳 英隆 土木学会論文集 79 (3), n/a-, 2023

    ...<p> 海・河川域双方を生息場とする通し回遊魚3種(カマキリ,シマウキゴリ,スミウキゴリ)を対象に,海・河川水温を加味した気候変動による影響を評価した.1980年代~2010年代の水温の公共観測値を1級水系ごとに整理し,沿岸・河川河口域の月別の平均値と変動勾配を得た.水温を含む生息環境条件を説明変数とし,生息有無を評価するモデルを構築し,変数の重要度を比較した.また,構築したモデルで将来の想定水温での...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • 統計解析を用いた河川の水質及び流域特性の把握

    小田 理人, 小寺 浩二 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 113-, 2023

    ...</p><p><b>参考文献</b><b></b> 小田理人・小寺浩二(2022):多摩川水系浅川の水質に関する水文地理学的研究(4).日本地理学会発表要旨集,2022s(0),56.</p>...

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  • 淀川水系における近代治水の構想とその不合理性

    中川 晃成 水資源・環境研究 35 (2), 60-72, 2023

    ...現在の淀川水系の治水構想が水理についての合理的でない認識のもとに構築されており、その認識の起源が近代治水の本格創始した明治中期にも遡ることを指摘した。淀川改良工事の立案の際、淀川水系における宇治川・桂川・木津川の三大支流の合流部についての当時の水理の理解にもとづいて、流量主義や河道内治水原理が導入され、三川合流部に本来的に存在すべき遊水機能の排除が構想され、それは後に巨椋池干拓へと結びついた。...

    DOI Web Site

  • 電気探査法によるロックフィルダム堤体内高透水域のモニタリング

    鈴木 浩一, 尾留川 剛, 萬寶 徹郎 物理探査 76 (0), 30-41, 2023

    ...次に,高透水域は細粒分が流出して形成されると仮定して,砂と粘土よりなる粒状媒質に対するKozeny-Carmanの式とGloverの式から,高透水域の透水係数,比抵抗,流路断面積を推定した。さらに,これらの推定値に基づき,高透水域内の間隙水比抵抗がダム水位の低下により変化する比抵抗モデルを構築し数値シミュレーションを行った。...

    DOI Web Site 参考文献8件

  • 2022年7月の宮城県北部における大雨に伴う大崎平野の河川氾濫とその地形学的背景

    高橋 尚志, 橋本 雅和, 森口 周二 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 14-, 2023

    ...</p><p>2022年7月15~17日にかけて,宮城県大崎市古川のアメダス観測所では最大で70 mm近い時間雨量の強雨が観測された.この大雨によって,大崎平野を流れる鳴瀬川水系・多田川支流の名蓋川,ならびに北上川水系・江合川支流の出来川で人工堤防の越水・破堤が発生し,河川流が堤内地に流入した.大崎平野は,鳴瀬川と江合川の土砂堆積によって形成された沖積低地からなり,丘陵によって盆地状に囲まれている....

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  • 魚類の環境DNAを用いた江の川土師ダム下流の河川環境健全度評価

    宮園 誠二, 滝山 路人, 花岡 拓身, 宮平 秀明, 赤松 良久, 中尾 遼平 河川技術論文集 29 (0), 221-226, 2023

    ...<p>国内外で在来魚類の減少が多数報告されており,水系全体の河川環境健全度を推定し,流域における魚類の保全を効率的に行うための河川保護区間の優先順位付けを行う必要がある.そのためには,広域の河川環境健全度を効率的かつ定量的に評価可能なモニタリング手法の開発が求められる.本研究では,環境改変が顕著である一級水系江の川の土師ダム下流を対象とし,環境DNA定量メタバーコーディングを用いて推定した魚類環境DNA...

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  • 札内川における礫河原再生技術とその取組

    天羽 淳, 矢部 健一郎, 渡邊 康玄, 泉 典洋, 大串 弘哉, 山口 里実, 大石 哲也 河川技術論文集 29 (0), 299-304, 2023

    ...<p>十勝川水系札内川では,2006年以降は年最大流量や融雪期最大流量が減少傾向となり,従来の礫河原にケショウヤナギ以外のヤナギ類が定着し,急速に河道内の樹林化が進行した.礫河原の減少により,ケショウヤナギをはじめとした礫河原依存種が世代交代できなくなることが懸念され,この対策のため2012年から札内川ダムの中規模フラッシュ放流を活用した礫河原再生事業を実施している.本事業では,札内川における自然の...

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  • 畳み込みニューラルネットワークを用いた流入量予測モデルにおけるXAIの考察

    箱石 健太, 一言 正之, 善光寺 慎悟, 西口 亮太 AI・データサイエンス論文集 4 (3), 539-546, 2023

    ...<p>AI技術の発展により様々な流入量予測手法が提案されているが,より信頼性を高め社会実装を実現するためには予測に至るまでの根拠を示し,予測結果の妥当性を確保する必要がある.本研究では対象流域を江の川水系土師ダム流域とし,気象庁の解析雨量を入力条件とする畳み込みニューラルネットワークによる流入量予測モデルを構築した.このモデルに対し,XAI(説明可能なAI)の技術を適用し,どのような根拠に基づいて予測...

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  • 画像分析AIを用いた簡易的な粒度分析技術

    峯 啓一郎, 島田 徹也, 長谷川 勝喜, 堀 博幸 i-Constructionの推進に関するシンポジウム講演概要集 2023 (0), 113-116, 2023

    ...このような背景のもと、筆者らはこれまでに深層学習(ディープラーニング)による画像分析を試行し てきており、高梁川水系小田川の堤防強化工事の施工現場でその試行の成果と分析を行う機会を得た。...

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  • 難溶性物質のin vitro毒性試験に適用可能な新規溶媒の開発

    久保田 祐介, 黒田 浩介, 平田 英周, 田中 康浩 日本毒性学会学術年会 50.1 (0), P1-008E-, 2023

    ...上記の試験にて、多くの場合は水系に被験物質を処理するが、溶解性の観点から試験への適用が困難な事例が認められる。ライフサイエンス分野にて汎用されている有機溶媒はジメチルスルホキシド(DMSO)であるが、低濃度(1-2%)においても生細胞の細胞周期に影響を与える。そこで、生体適合性が高い新規溶媒の開発を目的とした溶媒スクリーニング試験、及びその安全性評価を実施することとした。...

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  • [招待講演]水理学的モデル計算に基づく沈み込み帯における有効垂直応力の深度分布

    金木 俊也, 野田 博之 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 10-, 2023

    ...しかし、シリカ析出などによって局所的に透水係数が減少した場合、その領域で局所的に有効垂直応力が低くなることがわかった。このことから、透水係数の局所的な減少が、浅部スロー地震の発生を引き起こす要因である可能性が示唆された。スメクタイトの脱水反応による有効垂直応力変化それ自体は支配的な要因ではないものの、反応時に放出されるシリカの析出によって透水係数の減少が促進される可能性がある。</p>...

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  • 大阪堆積盆地の堆積変遷の特徴について -長尺ボーリングデータを用いた検討-

    北田 奈緒子, 井上 直人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 223-, 2023

    ...長尺ボーリングデータから地層構成図作成すると,いくつかの特徴が見いだせる.淀川から北部域のOD-2,OD-1,OD-5,GS-K1は海進開始後粘性土割合が多くなる傾向が同じであり,いずれもMa3層堆積時期に最大となる.その後,礫が出現し,その割合を増加させる.これは,淀川水系および六甲で礫を継続的に供給させるような状況が発生したことになる.六甲側では六甲山地の隆起の活動が活発化し,淀川水系では上町断層...

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  • 長野県北部,野尻湖西方で発見された活断層の垂直変位量

    竹下 欣宏, 関 めぐみ, 近藤 洋一, 花岡 邦明, 宮下 忠, 中川 知津子, 廣内 大助, 野尻湖 地質グループ 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 485-, 2023

    ...645.33m地点)においてボーリング掘削を実施し,AK21コア(全長18m)とDS22コア(全長10m)を採取した.AK21コアの深度16.18~9.70mとDS22コアの深度7.05~1.75mは、角閃石斑晶の目立つ安山岩礫が多数含まれる亜円礫層で構成される.角閃石斑晶の目立つ安山岩礫は,両コアを採取した地点の近くを流れる赤川の河床にはほとんど見られないため,この礫層が堆積した当時,現在とは異なる水系...

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  • 河川ネットワークを考慮した自然再生地の効果の検討:魚類多様性をケーススタディとして

    後藤 颯太, 赤坂 卓美, 河口 洋一 応用生態工学 26 (2), n/a-, 2023

    ...<p>河川ネットワークは淡水生態系の維持に重要な機能を有する.しかし,河川における自然再生事業のほとんどは,対象地の種多様性や保全対象種にとっての生息地環境の質といった局所的な環境の状態のみを基準に選定されてきた.また,自然再生事業による保全効果の主な評価対象は大河川であり,中小河川における効果は無視されることが多いのが現状である.本研究では,中小河川の自然再生事業の効果向上を目的とし,十勝川水系の...

    DOI Web Site 参考文献53件

  • 150年連続実験と非定常水文頻度解析を用いた極値流域平均雨量の経年変化推定の可能性

    田中 智大, 河合 優樹, 立川 康人 土木学会論文集 79 (2), n/a-, 2023

    ...から現在,近未来,将来への変化率を比較した.両者は全水系平均値でよく一致したが,水系単位では150年連続実験の空間的ばらつきが大きい結果となった.これは,150年連続実験のアンサンブル数が一つであるためと考えられ,水系単位の変化や水系間の違いを論じるにはアンサンブル数を増やす必要があることがわかった....

    DOI Web Site 参考文献11件

  • 長引くダム建設計画  愛媛県肱川水系・山鳥坂ダム建設事業の歩み

    大野智彦 水資源・環境研究 36 (1), 29-34, 2023

    日本のダム問題の現状を考える上で、建設計画の長期化は注目すべき現象である。現在、各地で進められているダム事業の中には、構想から数十年が経過している事例がいくつかある。本稿では、そうした事例の1つとして愛媛県肱川流域で建設が進む山鳥坂ダムに注目する。山鳥坂ダムはその構想以降、事業目的の変更や建設凍結など様々な紆余曲折を経て約40年が経過している。ここではそうした山鳥坂ダム建設事業の歩みを振り返ると…

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  • 平野川底質改善実証実験における南弁天橋地点の底質微生物叢の変化

    惣田 訓, 兒島 直美 水環境学会誌 46 (5), 141-148, 2023

    <p>合流式下水道越流水が流入する平野川では, 底質から発生するガスによって浮上するスカムが問題となっている。本研究では, 大阪府が2021~2022年に実施した底質改善の実証事業の効果を底質微生物叢の変化から検証することを目的とし, 16S rRNA遺伝子を対象とした次世代シーケンサー解析を行った。南弁天橋付近の水深4 mの底質の試験区には, …

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  • 縦断方向の河川の連結性と河川横断工作物

    堀 和明, 田中 靖 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 72-, 2023

    ...</p><p> 本研究では,日本の一級水系の本流109本を対象として,縦断方向の連結性に影響を与える,もしくは影響を与える可能性がある構造物がどの程度分布しているかを計測することにした.河川の縦断方向の連結性に影響を与える構造物としては,ダムや堰,水門が知られているが,本研究では河川を横断する橋や送電線についても連結性に影響を与える可能性がある構造物として計数することにした....

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  • CNNによる流出解析における降雨の時空間分布の影響検討

    西口 亮太, 善光寺 慎悟, 高木 康行, 一言 正之 河川技術論文集 29 (0), 31-36, 2023

    ...<p>本報告では,機械学習を用いた流出解析において,画像解析を得意とするCNNを用いて,気象庁解析雨量のみを入力条件とする手法を提案し,江の川水系土師ダム流域を対象として検証を行った.また,入力条件となる解析雨量の時系列や空間分布の設定が,計算精度に与える影響について比較検討を行った.本手法では,過去48時間分の解析雨量データを入力条件に与えるだけで,実用上十分な精度で流量を推定可能であった.さらに...

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  • 深層学習による河川空間内の迷惑・不法行為検知に関する実証的研究

    山脇 正嗣, 漆谷 晃樹, 中田 隆史, 法橋 広歩, 田中 優太, 吉井 貴弘, 村上 紘平 AI・データサイエンス論文集 4 (3), 163-169, 2023

    ...かさや水文化・水辺景観を享受できる貴重なオープンスペースである.一方で,親しみのある空間であるがゆえに,ごみの不法投棄,河道内の車両走行などの迷惑・不法行為が多発し,現状復旧や注意喚起などの業務が河川管理上の負担となっている.そこで本研究では,河川管理の高度化・省力化を目的とし,AI技術の一種である深層学習(Deep Learning)を活用した迷惑・不法行為の検知技術を開発している.本稿では,淀川水系...

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  • 初期火星における水-岩石反応によって生成される熱水の水素及び炭化水素

    上田 修裕, 渋谷 岳造, 松井 洋平 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 145-, 2023

    ...<p>Fe-Ni合金を含んだ熱水系は、初期の火星といった他天体でも存在していた可能性がある。そこで、本研究では初期火星の熱水系で起きる水岩石反応を実験室で模擬し、火星玄武岩とFe-Ni合金を含む熱水系で起きる反応を明らかにすることを目的とした。火星玄武岩のみの場合とFe-Ni合金と火星玄武岩を含む試料の場合において、二酸化炭素に富む流体と反応させた。...

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  • 海底熱水系における金属元素の船上同時測定法の開発

    刀祢館 奈々子, 下島 公紀 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 51-, 2023

    <p>日本周辺海域に存在する海底熱水鉱床は新たな資源供給源として注目されている。開発の際、掘削によって溶出・拡散する金属元素を把握するためには、船上で迅速に測定する必要がある。本研究では小型分析装置MH-5000を用いた船上における分析手法の確立を目指した。MH-5000は小型で軽量かつ専用の機器や薬品などが必要なく、前後の処理が簡便なことから船上分析装置として適している。前濃縮法には溶媒抽出を…

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  • 燃焼ガス系とボイラ熱伝達系を分離したごみボイラシミュレータの開発

    櫻井 勇樹, 菅原 秀雄, 加藤 政一, 増田 倹吾, 鮫島 良二 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 34 (0), 421-, 2023

    ...しかし、本来燃焼ガス系とボイラ水系とはそれぞれ独立したものであり、水管を通してボイラ水に熱の伝達が行われる。本研究では新しく、燃焼ガス流量に電流、熱落差に電位差を対応させた燃焼系の回路を考案し、従来の手法を用いたボイラ熱伝達系の回路と分離し、実際の熱伝達を考慮した熱回路モデルを考案したので報告する。</p>...

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  • 海洋肥沃化のためのメタン発酵消化液ペレットによる栄養塩溶出および藻類増殖特性の評価

    川井 拓真, 吉田 弦, 井原 一高, 浅岡 聡 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 34 (0), 275-, 2023

    ...実験材料として食品系、下水系、畜産系の3種類の消化液と高炉セメントを用い、作成した消化液ペレットの栄養塩溶出機能と海中の一次生産者である微細藻類の増殖に与える影響を評価した。人工海水に対する栄養塩溶出試験の結果、下水系と畜産系の消化液ペレットからアンモニウムイオンとリン酸イオンが多く溶出したことを確認した。...

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  • 省エネルギー型CO<sub>2</sub>分離回収に関する開発

    藤川 宗治, 釼持 恭平, 佐藤 和宏, 増田 孝弘, 宍田 健一 廃棄物資源循環学会研究発表会講演集 34 (0), 393-, 2023

    ...当社では、非水系の新規吸収液の採用、およびCO<sub>2</sub>排出施設も含めたトータルでの省エネルギープロセスの構築を行い、CO<sub>2</sub>再生工程で必要な熱エネルギーを1.5GJ/t-CO<sub>2</sub>以下に低減できる目途を得た。非水系の新規吸収液を用いた省エネルギー型CO<sub>2</sub>分離回収に関する開発について報告する。</p>...

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  • 低水位で管理されたため池における放射性セシウムの動態

    久保田 富次郎 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 11-, 2023

    ...<p>2011 年3月11日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故は,大量の放射性物質の放出を伴う原発事故であり,放出され水系に流出した放射性セシウムの多くは貯水池の底質として蓄積した.本研究では,ため池における放射性セシウムの動態の定量的な把握を目的として,水位が低く管理されたため池を対象として,池に出入りする水の水質を調べ考察した.その結果,低水位で管理されている貯水池は...

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  • 河道内植生の伐採による日本全国の潜在的な洪水被害軽減の評価

    柳原 駿太, 池本 敦哉, 風間 聡, 呉 修一, 藤下 龍澄 土木学会論文集 79 (27), n/a-, 2023

    ...),十勝川水系(14.7%),大分川水系(13.6%),天神川水系(11.7%)および小矢部川水系(10.9%)と推定された.植生伐採の実施区間に応じた洪水被害軽減も併せて評価した.その結果,Strahlerの河道位数が5以上の河道の植生伐採による洪水被害軽減効果は,Strahlerの河道位数が4以上の河道の植生伐採による洪水被害軽減効果の8割程度であることが示された....

    DOI Web Site 参考文献15件

  • 炭酸塩コンクリーションの水理・力学特性

    竹内 真司, 中村 祥子, 後藤 慧, 竹村 貴人, 吉田 英一 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 197-, 2023

    ...室内透水試験の結果から、コンクリーションの透水係数は1.0×10<sup>-10</sup>m/sから1.0×10<sup>-12</sup>m/sと、周辺母岩と比べ3オーダー以上低いことが明らかとなった。これは、コンクリーション内部で、反応によって生じたカルサイトが砕屑粒子間の空隙をセメンテーションし、空隙率が低下することと矛盾しない。...

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  • 先新第三紀付加体堆積岩類地に関する質環境特性データの拡充

    横田 秀晴, 大城 遥一, 後藤 淳一, 國丸 貴紀, 西尾 光, 松岡 稔幸, 三枝 博光 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 427-, 2023

    ...また,岩盤の透水係数は,10<sup>-14</sup>m/sから10<sup>-11</sup>m/sオーダーであり,包括的技術報告書における先新第三紀堆積岩類の透水係数(統計値:中央値6.7×10<sup>-7</sup>m/s,対数平均値:4.7×10<sup>-7</sup>m/s)より4から7オーダー低く,室内透水試験の透水係数(統計値:中央値1.8×10<sup>-10</sup>m/s...

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  • 岩手県雫石川流域の小河川における土地利用が水質や生物に及ぼす影響

    辻 盛生, 高橋 朋也, 鈴木 正貴 水環境学会誌 46 (2), 61-68, 2023

    ...<p>北上川水系雫石川の御所ダム下流には, 流入する小河川が複数存在する。牧草地や畑, 宅地, 主要国道や高速道路などの人為の影響を受ける人の生活圏に近い場所でありながら, カワシンジュガイをはじめとする希少水生生物が数多く残る。しかし, 希少水生生物は減少傾向にあり, 人為の影響が様々な形で現れていることが想定される。...

    DOI Web Site 参考文献10件

  • サンドドレーン工法への廃ガラスカレットの適用性について

    日置 和昭, 藤原 照幸, 本郷 隆夫, 山本 剛一, 中岡 明 廃棄物資源循環学会論文誌 34 (0), 15-22, 2023

    ...その結果,① GC を用いた SD と海砂を用いた SD の圧密促進効果 (圧密速度) は,ほぼ同等と評価できること,② 山砂 (まさ土) も GC と混合させ粒度改良を施すことにより,海砂とほぼ同等の圧密促進効果 (圧密速度) を期待できること,③ 透水係数 <i>k</i><sub>s</sub> が 5.5 × 10<sup>−5</sup> ~ 1.7 × 10<sup>− 3</sup>...

    DOI Web Site 参考文献1件

  • 狭山丘陵の水環境に関する水文地理学的研究

    乙幡 正喜, 小寺 浩二 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 169-, 2023

    ...柳瀬川水系の不老川上流部、六ツ家川上流部、砂川堀流域と目黒川と空堀川中流域の5ヶ所である。</p><p><b>Ⅲ </b><b>研究方法</b> </p><p> 例月調査として汚染源の特定のため2020年12月より2022年11月まで毎月12地点の調査を実施した。...

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  • 源流から河口に至る河川縦断形の作成

    堀 和明, 佐野 修一, 高橋 直也, 田中 靖 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 197-, 2023

    ...の縦断形の成因(小玉・中村,1997),礫径変化にもとづく流路区分(島津,1990),DEMを用いた山地河川の遷急点(Hayakawa and Oguchi, 2006, 2009)に関する研究などがおこなわれてきたが,沖積河川に比べて河道形態に関する情報蓄積は十分でない.また,山地河川と沖積河川とが個別に扱われてきたため,源流から河口までを対象とした研究が必要とされている.本研究では,日本の一級水系...

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  • ペルー、ナスカ台地の地形分類図(1)

    阿子島 功, 坂井 正人 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 93-, 2023

    ...水系を0.4mm線で加える。<b>例2 </b>丘陵麓の扇状地群の新旧判別は尾根型格子点の密度×等高線密度でも読める。 </p><p>【<b>大縮尺地形分類図の仕様例】 1:3,000図にて扇面上微起伏と図形との対応例</b> ケブラダと地上絵図形との切りあいは等高線間隔0.5m(線幅0.5mm)と凹斜面 (TPI 0未満)の表示で検討できる。...

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  • 流域治水関連法

    梶原 健嗣 水資源・環境研究 35 (2), 73-78, 2023

    ...荒川水系に代表されるように、治水計画の現状と水防法上の想定豪雨の乖離はかなり構造的なものと言える。そうであれば様々な政策を総動員してもなお溢れる洪水とその被害に対し、事後的な補償をどうするかは極めて重要な課題となるはずである。しかしその点に関する制度設計は、今回の流域治水関連法ではカバーされていない。この点が、今後の治水のあり方を考えた時に、同法に最も欠けている部分と思われる。...

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  • 信濃川水系の流域都市を対象とした誘導区域指定と豪雨災害の関係性

    難波 晃大, 森本 瑛士, 高瀬 達夫, 豊田 政史 土木学会論文集D3(土木計画学) 78 (5), I_21-I_29, 2023

    <p>立地適正化計画における誘導区域指定は各都市の裁量に依存しており,誘導区域に災害リスクを含む都市が多い.実際に誘導区域内で被害が生じたことから,本研究では誘導区域指定による災害リスク低減を目指し,居住誘導区域への人口集約度,可住地と居住誘導区域の災害リスクの差異,浸水被害による誘導区域内外の人口と地価の変動を分析した.その結果,今後の居住誘導によって浸水深3.0m以上の浸水被害にあう人口割合…

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  • 紙包材向け水系コーティング剤の開発

    佐藤 輝彰 紙パ技協誌 77 (5), 414-419, 2023

    ...そこで当社では,これらサステナビリティ課題の解決に向けて,機能性水系製品(AWシリーズ)を開発検討している。<br>本稿では,AWシリーズの中から紙包材向け水系コーティング剤(AW-500,AW-102,AW-200)を紹介する。...

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  • 2021(令和3)年自由学園南沢キャンパス水文・気象観測年報(No.2)

    吉川 慎平, 小田 幸子, 鈴木 祐太郎 生活大学研究 8 (1), 64-71, 2023

    自由学園(以下,本学)の環境に関わる学びを支援する環境文化創造センターでは,2019年度に全校の教育・研究・マネジメントに供することを目的に,既設の気象観測機器を全面更新する形で本学南沢キャンパス(東京都東久留米市)の最高学部(大学部)エリアに,高精度の気象観測システムを導入し,「自由学園水文・気象観測システム(以下,本システム)」として2020年1月1日から運用している.観測項目は気温,相対湿…

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  • 大戸川ダムと丹生ダムに何が起きたのか?

    嘉田由紀子 水資源・環境研究 36 (1), 23-28, 2023

    ...淀川水系流域委員会で積み上げた「ダムだけに頼らない治水」を実現するために、流域住民にとって真に望ましい流域治水をいかに実現するのか、その未来への可能性も提案したい。流域の未来は流域住民自治にかかっている。...

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  • 下水処理場排水流入の停止による河川水質の変化

    小田 理人, 小寺 浩二 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 147-, 2023

    ...</p><p><b>参考文献</b></p><p>小田理人・小寺浩二(2022):多摩川水系浅川の水質に関する水文地理学的研究(4).日本地理学会発表要旨集,2022s(0),56.</p>...

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  • 津軽平野中部における完新世の堆積環境変遷と地形変化

    小野 映介, 小岩 直人, 柴 正敏, 髙橋 未央 日本地理学会発表要旨集 2023a (0), 47-, 2023

    ...<p>1.研究目的</p><p> 東日本の日本海側に広がる津軽平野の完新世における地形発達については,氷河性海面変動との関連性を軸に,幾つかの研究によって明らかにされてきた.一方,津軽平野を構成する沖積層には,岩木川水系によって上流域からもたらされた火山噴出物が混在することが指摘されており,それらによって生じた堆積環境の変化が完新世のダイナミックな地形発達に影響を与えた可能性がある....

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  • 固化材混合土の液性限界とイオン交換容量を考慮した圧密特性

    俊成 絃輝, 笠間 清伸, 古川 全太郎, 高田 義人, 北原 政宏, 西野 智之, 春日井 康夫, 片桐 雅明 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...の経過に伴って,固化材混合土の固化が進み,液性限界が大きくなり,定ひずみ速度圧密試験における同一間隙比での透水係数は小さくなった.(2)イオン交換容量から推定した透水係数の推定値と,定ひずみ速度圧密試験から得られた透水係数の実測値を比較すると,推定値/実測値は0.05-9.02の範囲となった....

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  • 九州三次元河川管内図の仮想空間で実施した堤防等河川管理施設の点検・評価の試行報告

    津田 匠, 清原 正道, 井上 幸治, 大野 裕喜, 川崎 結菜 河川技術論文集 29 (0), 181-184, 2023

    ...<p>九州地方整備局は,1級河川を20水系管理しており,長大な堤防,膨大な河川管理施設及び毎年変動する河道の点検・評価に毎年多くの時間と労力を要している.一方で,令和7年度までに管内の河川を対象に三次元河川管内図の整備を進めており,三次元点群データを活用した河川管理分野におけるDX(変革)も目指している.しかし,河川管理施設の点検・評価における最新の研究事例は,三次元データによる変状の可視化や検出,...

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  • 環境 DNA を用いた江の川水系におけるオオカナダモの季節的繁茂特性の把握

    宮平 秀明, 宮園 誠二, 赤松 良久 河川技術論文集 29 (0), 251-256, 2023

    ...<p>流域における外来沈水植物の季節的な繁茂特性を把握することは,季節を通して繁茂する外来沈水植物群落を特定し,繁茂抑制対策を考案するうえで重要となる.しかし,流域網羅的に外来沈水植物の季節的なモニタリングを行うには,多大な時間や労力を要する.そこで,本研究では,効率的な生物モニタリング手法である環境 DNA 分析を用いて,水系スケールにおける外来沈水植物オオカナダモの季節的な繁茂特性を検討することを...

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  • 温暖化を踏まえた新たな流域平均雨量の提案と洪水ピーク流量の関係性に関する考察

    大森 大喜, 田中 耕司 河川技術論文集 29 (0), 215-220, 2023

    ...伸ばし,流出解析によって基本高水流量を決めている.しかし,治水計画で扱われる降雨は計画降雨継続時間内の流域平均雨量を用いており,降雨の時空間分布を厳密に考慮したものとなっていない.そのため,同じ総量となる降雨でも流出解析を介して得られる流量は幅があり,近年の災害を引き起こしてきた計画を超過する洪水に対して,降雨量との関係性を十分に説明することが困難な場合がある.本研究は,一事例として一級河川大和川水系...

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  • 礫床河川の土砂動態把握のための圧力計を用いた土砂堆積高計測装置の開発

    中田 一騎, 佐伯 雄一, 内田 龍彦, 松尾 大地, 阪上 健, 寺井 一弘 河川技術論文集 29 (0), 61-66, 2023

    ...<p>太田川水系根谷川に設置されている観測桝で洪水中の土砂堆積高を測定するために,土砂動態の連続観測を安価に行うことができる計測装置を計4つの異なる計測パターンで比較,検討した.この装置は,ビニール袋(以下、袋体タイプと略)とゴムチューブ(以下、プレートタイプと略)からなり,観測桝の中央と観測桝の底部全域に設置した.計測装置の計測原理は,水で満たされた容器内と容器外に圧力式水位計を設置し,土砂堆積後...

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  • 流域における減災対策の現場適用に向けた水害ハザード特性の評価手法の試案

    井上 清敬, 武内 慶了, 山本 哲也 河川技術論文集 29 (0), 395-400, 2023

    ...許容する一方,「被害」の防止・軽減を図る計画であるため,減災対策の現場適用には地点毎の浸水深等の水害ハザード特性の丁寧な評価が重要である.本研究では,内外水統合型の氾濫解析により作成した「多段階の浸水想定図」と「浸水深と降雨規模の関係図」を用いて,氾濫流の挙動を平易な水理学的視点で解釈し,相互に補間して,水害ハザード特性を評価する手法の全体像を示した.この手法は,様々な降雨規模に関して連続的に,かつ水系全体...

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  • 長時間アンサンブル降雨予測情報を適用した天竜川水系水力発電ダム群の運用高度化

    松原 隆之, 角 哲也, 中田 有美 河川技術論文集 29 (0), 461-466, 2023

    ...防災資産として全ダムを対象に気象庁降雨予測に基づく事前放流を実施している.現行の事前放流の取組は,3日程度先までの気象庁降雨予測によるため,流況やダム水位によっては発電を伴わない洪水吐からの無効放流により水位低下させる場合が想定される.そこで,洪水吐を使用せずに発電放流のみで所定の目標水位まで水位低下させ,再生可能エネルギーの有効活用と事前放流による洪水軽減を同時に実現することを目的として,天竜川水系...

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  • 長時間アンサンブル降雨予測を用いた耳川水系ダム通砂運用下の治水・水力発電運用高度化

    森 遼太郎, 山木 勝彦, 藤田 浩二 河川技術論文集 29 (0), 467-472, 2023

    ...<p>耳川水系において水力発電専用ダムを管理している九州電力㈱では,台風に伴う出水の際,事前にダム水位を低下させ,上流から流入する土砂をダム下流に通過させる「ダム通砂運用」を下流3ダムで実施するとともに,最上流の上椎葉ダムなどで,事前放流操作による治水協力を行っている.これらの操作の開始判断には降雨予測が鍵であり,特に貯水容量の大きい発電ダムでは,可能な限り発電放流を行いつつ確実かつ安全に事前放流水位...

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  • アンサンブル気候予測データd4PDFを用いた三大湾における複合氾濫の診断的評価

    豊田 将也, 森 信人, 田中 智大, 萬 和明 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    ...<p> 本研究では,我が国の三大湾と周辺の一級水系を対象に,現在・将来気候条件における河口での高潮・河川の複合氾濫リスクについて,気候変動予測データをもとに診断的に評価した.気候変動予測メンバ内の最大高潮偏差と河川最大流量が同じ台風で発生する事例(極端事例)を抽出し解析した結果,将来ではこれら極端事例数はわずかに増加する傾向がみられた.また高潮偏差と河川流量のピーク時刻差については,全評価水系平均で...

    DOI Web Site 参考文献6件

  • 原始地球海底熱水系で有機溶媒としてはたらく液体/超臨界CO<sub>2</sub>

    渋谷 岳造, 高井 研 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 150-, 2023

    ...<p>原始地球において生命が海底熱水系で誕生したとする海底熱水説は、生命の起源に関する最も有力な仮説の一つである。しかし、海底熱水系は豊富な水に満ちた環境であり、化学進化プロセスで極めて重要となる有機分子の脱水縮合反応が起きにくいという「ウォーター・パラドックス」とよばれる欠点があると長年指摘されてきた。...

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  • 比抵抗構造からみた火山熱水系と水蒸気噴火発生場

    神田 径 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 157-, 2023

    <p>火山のどこにマグマや地下水があり、どのような状態で存在しているのかを知ることは、火山活動を理解する上で極めて重要である。我々は、電磁場観測から火山体内部の比抵抗という物性の分布を調査し、火山内部の物質の違いや状態を間接的に知ろうとしている。これまでに、水蒸気噴火を繰り返してきた火山において、活動火口周辺の稠密な調査から浅部比抵抗構造を明らかにしてきた。その結果、低い比抵抗値を示す熱水変質し…

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  • 日本海中新統珪藻質堆積物から復元されたGe/Si比

    吉岡 純平, 黒田 潤一郎, 板井 啓明 日本地球化学会年会要旨集 70 (0), 96-, 2023

    ...得られた中新世の日本海のGe/Si比は外洋の値よりも高く、その原因として海洋表層における溶存シリカの枯渇や高いGe/Si比を持つ熱水系の寄与などが考えられ、これら原因の特定によって当時の日本海珪藻質堆積物の形成過程の解明が期待される。</p>...

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  • 流域治水における合意形成を得るために

    谷 誠 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 238-, 2023

    <p>現行の治水計画は、水害発生責任や環境劣化に関して河川管理者と利害関係者との多くの対立を引き起こしてきた。この対立を緩和するためには、既存のインフラを活かした水害対策を検討すべきである。</p>

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  • 大起伏山地でのEC連続観測に基づく流出源の空間変動の検討

    中村 美結, 内田 太郎, 山川 陽祐, 羽鹿 孝文 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 388-, 2023

    ...調査対象流域は大井川水系東河内川流域内の地質が付加体堆積岩で、流域面積は最大5.5 km<sup>2</sup>、最小0.16 km<sup>2</sup>である6つの流域とした。比高は最大1,355 km<sup>2</sup>である。6流域の末端でECと水位の連続観測を各5分、1分間隔で実施した。東河内川流域内で10分間雨量を観測した。...

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  • コンクリーション化剤による地下岩盤亀裂シーリング実証試験-M5.4直下型地震後の亀裂修復現象-

    吉田 英一, 山本 鋼志, 淺原 良浩, 刈茅 孝一, 斎藤 朱音, 松井 裕哉, 望月 陽人 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 196-, 2023

    ...その最新の結果では、地下坑道周辺の掘削に伴い生じたEDZ(掘削影響領域)の透水係数が、半年で2オーダー以上低下し、周辺母岩とほぼ同レベルの透水性に改善された。オーバーコアリングの観察によって、割れ目がコンクリーション化による炭酸カルシウムの充填でシーリングされていることを確認している。...

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  • 前弧域蛇紋岩のB同位体比傾向:グローバルリファレンス値提案のための取り組み

    辻森 樹, 小橋 知佳, 山田 千夏, 常 青 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 37-, 2023

    ...., 2016)の開発以降、前弧域の含水マントルウェッジを起源とする蛇紋岩、すなわち前弧域の蛇紋岩緩衝熱水系に着目し、沈殿交代岩脈及び蛇紋岩そのものを解析することで地球化学的プロパティーの推定を試みてきた。本講演では前弧域の蛇紋岩のB同位体比のリファレンス値(あるいはリファレンス幅)を決めるための取り組みについて紹介する。 ...

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  • 堆積性有機物のATR-FTIR分析による起源推定法の開発

    安藤 卓人, 松岡 數充 日本地質学会学術大会講演要旨 2023 (0), 88-, 2023

    ...まずは,河川(斐伊川水系)懸濁粒子中のAOMの構造の違いに着目した。その結果,色や形態的特徴から,静穏な川で特徴的な黄緑色から黄色の植物プランクトン由来の細胞片を含むWFAに似た特徴をもつOrange AOM,急峻な川で観察できる茶褐色の陸上植物片を含むNFAに似た特徴をもつBrown AOM,市街地を流れる川に多い全体的に黒色化したBlack AOMに区分できた。...

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  • グリーンランド・シオラパルクの麓屑斜面で多発した大規模表層崩壊

    渡邊 達也, 山崎 新太郎 日本地理学会発表要旨集 2023s (0), 265-, 2023

    ...</p><p>4.大規模崩壊のメカニズム </p><p> 変水位・不飽和タイプの原位置透水試験装置(Meter 社,Mini disk infiltrometer)によって崩積土層の巨角礫を充填する砂画分の透水係数を調査したところ,崩積土の透水性は1×10<sup>-4</sup>~1×10<sup>-2</sup>cm/s程度と比較的低いことが判明した.そのため,降雨が相当期間あったとしても地下数...

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  • 過ちを直視して方向転換を

    近藤ゆり子 水資源・環境研究 36 (1), 17-22, 2023

    ...その導水路計画に整合するように木曽川水系河川整備基本方針・河川整備計画が策定され、2008年に事業実施計画も認可となった。だが、いまだに導水路の本体着工に至っていない。木曽川水系の水余りが誰の目にも明らかになった後も、従来型思考で水資源開発施設建設を続けてきた矛盾が、さらなる矛盾を生んでいる。不要な施設建設は、財政面でも環境面でも、将来世代に負のツケを回すことにしかならない。...

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  • サンルダム

    小野有五 水資源・環境研究 36 (1), 4-10, 2023

    ...サンルダムは、北海道北部、天塩川水系の名寄川の支流、サンル川に2018年に建設された。1996年からの根強い反対運動によってその着工は阻止されてきたが、北海道開発局は2003年、ダム推進派を大多数とする「天塩川流域委員会」を設置、ダム建設の主体であった開発局旭川建設部の元職員を委員長にして一方的な運営を行い、建設を容認させた。...

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  • ふげんの廃止措置の状況と今後(1)

    水井 宏之 日本原子力学会誌ATOMOΣ 65 (9), 540-543, 2023

    ...認可を受けた以降,2018年3月に廃止措置工程の第1段階であった「重水系・ヘリウム系等の汚染の除去期間」を終了し,現在は第2段階となる「原子炉周辺設備解体撤去期間」において,原子炉周辺設備等の解体撤去等を進めている。ここでは,新型転換炉原型炉ふげんをめぐる状況を2回にわたって紹介し,今回はその実施状況と今後の進め方について紹介し,次回はこれまでに得られた主な知見や経験を紹介する。</p>...

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  • 海底に敷設した防砂シートの波浪安定性に及ぼす透水性の影響

    Ain Natasha BALQIS, 原 知聡, 倉原 義之介, 武田 将英, 間瀬 肇, 石坂 修 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...が大きいほど,浮き上がりに対する安定限界波高が大きくなることを確認した.流体解析では,シートの透水係数を用いたダルシー則の抗力を考慮することによって,防砂シートの転倒モーメントを概ね再現できることがわかった....

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  • アマモの流れ藻の干潟底泥内埋没による分解抑制

    梶谷 遼平, 山本 浩一 土木学会論文集 79 (18), n/a-, 2023

    ...2mmのメッシュバッグに直径6mmの円盤に加工し乾燥したアマモを入れて山口湾(山口県山口市)の砂浜・干潟環境で分解試験を行い,アマモが直径2mm以下まで細粒化される分解速度を求めた.また,海水への溶出試験や底質調査により,細粒化されずに残った各地点のアマモの乾燥重量と底質条件との関係を検討したところ,泥質中でアマモが細粒化される速度が抑制されることが分かった.砂泥質よりも泥質の方が分解速度は低く,透水係数...

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  • 環境 DNA 定量メタバーコーディング法を用いた河川魚類の好適水温帯の推定

    滝山 路人, 赤松 良久, 小林 勘太, 宮園 誠二, 乾 隆帝, 中尾 遼平 河川技術論文集 29 (0), 257-262, 2023

    ...<p>気候変動に伴う河川水温の上昇により河川魚類の生息域の変化や減少が予測されており,河川における魚類の多様性の減少を防ぐためにも,河川魚類と水温との関係を明らかにする必要がある.そこで,本研究では効率的に魚類の在・不在や密度を推定することができる環境DNA定量メタバーコーディング法を利用し,中国地方一級水系である太田川水系,江の川水系において複数魚種の環境DNA濃度と河川水温との関係を解析することで...

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  • パイピング模型実験におけるパイプ部の進展に伴う形状変化の精密測定

    井澤 良太, 楠部 寧々, 岡村 未対 河川技術論文集 29 (0), 163-168, 2023

    ...ラインレーザーを用いた方法を開発し,パイプの進展に伴う形状の変化を計測した.その結果,洪水中のパイプ形状は,既往の研究報告のそれと特にパイピング幅が大きく異なることが明らかとなった.またパイプの縦断形状に関しては,パイプ先端部が6°程度の勾配を持っており,パイプ内の砂粒子の掃流条件には流れによるせん力だけでなく先端部ではこの勾配が影響していることが明らかとなった.さらに,せん断部の形状は,地盤の透水係数...

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  • 河川と接続した半閉鎖性水域の堆積物からみた氾濫原環境の分析:揖斐川水系津屋川における現地観測の結果から

    田代 喬, 陀安 一郎, 森 誠一 河川技術論文集 29 (0), 515-520, 2023

    ...<p>揖斐川水系津屋川に連なる池状水域の堆積物を対象に鉛-210年代測定法を適用し,近過去の堆積環境を分析した.従来,湖沼や内湾などを対象としてきた鉛-210法について,侵食頻度の低い半止水性水域を対象にすることにより,河川水系に対しても適用できることを示した.さらに,同手法により得られた堆積速度の経年変化は,毎年の降水量データ(年総降水量や豪雨日数),水害統計に記された被害履歴(公共土木施設被害や...

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  • 流木捕捉池内の流況制御を考慮した流木捕捉施設配置の設計

    加藤 翔吾, 岩谷 栄林, 福井 治, 岩見 収二, 上杉 大輔, 柳田 隆一, 松井 康彦, 池田 和也, 吉田 大貴, 内田 龍彦 河川技術論文集 29 (0), 545-550, 2023

    ...<p>野呂川水系中畑川では,平成30年7月豪雨において橋梁への流木集積による氾濫で被災したため,流木捕捉施設の設置が計画された.計画箇所は急勾配かつ民家への近接区間であるため,流木捕捉機能を確保するとともに施設内の流況制御が求められた.本報告では,数値解析と模型実験を用いて,施設内の流況を制御しつつ,流木捕捉機能を有する流木捕捉施設の設計を目的とした.施設の基本形状と施設の流入部 (越流堤)は,他河川...

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  • 中小河川における河道側方部の 貯留空間によるピーク流量逓減効果-多自然川づくりの流域治水への実装に向けての一考察-

    萱場 祐一, 小田 一輝 河川技術論文集 29 (0), 437-442, 2023

    ...としての機能を期待することが多いが,治水的な機能を有することも既往研究で示されている.すなわち,河道側方部のワンド状の空間は洪水波形の上昇期には河道内貯留空間として機能し,より下流地点におけるピーク流量の逓減に寄与する可能性が示されている.しかし,河道や洪水の特性,貯留空間量との関係を踏まえて,具体的にどの程度のピーク流量逓減が見込まれるかについての知見は乏しい.本研究では,以上に鑑み,上記関係を球磨川水系上流圏域...

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  • 気候変動による非超過確率1/10の少雨年の発生頻度の変化の計算

    西村 宗倫, 高田 望, 坂本 光司, 小池 克征, 越田 智喜, 竹下 哲也 河川技術論文集 29 (0), 551-556, 2023

    ...<p>96の1級水系を対象に,地域気候モデルの出力を用いて,年流域平均降水量が非超過確率1/10以下となる少雨の発生頻度を計算した.地域気候モデルの出力は,気候変動適応技術社会実装プログラム(SI-CAT)によって,アンサンブル気候予測データ(d4PDF)を水平解像度5kmメッシュに力学的ダウンスケーリングされたデータをバイアス補正した上で用いた.その結果,96の1級水系の年流域平均降水量が非超過確率...

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  • リアルタイム洪水予測モデルにおける複数の目的関数を用いた最適化手法 および自動追加学習手法の考案

    岡峰 奈津美, 此島 健男子, 米勢 嘉智 河川技術論文集 29 (0), 85-90, 2023

    ...<p>近年,山地や市街地などを含めた水系一体でモデル化した洪水予測の運用事例が増加しており,これらの水位予測モデルの最適パラメータの探索にはSCE-UA法等の広域的探索手法が広く活用されている.その探索手法における再現精度の評価には,RMSEやピーク誤差等の指標が使われる事例が見られるが,それぞれの誤差の次元や取りうる範囲が異なるため,複数の誤差指標を均等に取り扱うことは難しい.そこで,複数の目的関数...

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  • 石川海岸における気候変動による外力変化量の推定

    中園 大介, 黒部 笙太, 神保 正暢, 岩田 敦行, 岡嶋 康子 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 近年,海岸保全計画を考えるうえで気候変動による外力変化を見込むことが重要となってきている.台風を要因とした気候変動の外力変化量の推定手法が確立されつつある一方で,石川海岸のように高波浪や高潮の発生要因が低気圧の場合の推定手法は確立されていない.そこで,既往の潮位や波浪の観測データを用いて,最新データまで延伸した場合の長期的な外力変化量を整理した.</p><p> …

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  • 石川海岸片山津工区の実態解析を踏まえた最適な養浜計画の検討

    中園 大介, 黒部 笙太, 澤樹 征司, 長町 侑, 平野 宜一, 岡嶋 康子 土木学会論文集 79 (17), n/a-, 2023

    <p> 本研究が対象とする石川海岸片山津工区は,侵食および越波対策を目的に2012(H24)年から2ヶ年の試験養浜を経て礫養浜を実施している.2022(R4)年度末までに,計画養浜量の約半分の礫養浜を実施してきた.そのため,これまでの礫養浜による効果を定量的に整理し,当初の養浜計画を評価することが求められていた.本研究では空中写真や測量成果,底質調査結果等の各種データを用いて,これまでの礫養浜の…

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  • 令和元年台風19号における武石川と余地川の橋梁被害の要因分析とリスク評価

    近広 雄希, 大野 紅実, 市来 拓士, 豊田 政史 土木学会論文集 79 (24), n/a-, 2023

    ...<p> 2019年10月6日に発生した台風19号により,信濃川水系千曲川流域では護岸被害に伴う橋梁被害が多数生じた.水害に対する橋梁被害の要因を明らかとすることで,その被災リスクを事前に予測して対策に繋げることができると期待される.一方,既往の研究の多くは洗掘被害に対する検討であり,護岸被害に着目した事例は少なかった.そこで本研究では,令和元年台風19号における橋梁被害の中でも被害の多かった上田市の...

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  • d4PDFと二変量極値分布を用いた全国一級水系の2水系間における同時洪水再現期間の推定

    内村 在誠, 田中 智大, 北野 利一, 立川 康人 水文・水資源学会研究発表会要旨集 36 (0), 292-, 2023

    ...既往研究では、二変量極値分布へd4PDFデータをあてはめ、関東地方の2水系内および九州地方の2水系内での流量の極値従属性を分析してきた。 本研究では、このd4PDFと二変量極値分布を用いた分析手法を全国の一級水系での2水系内の組について適用し、流量の極値における従属性の地域性などを調べた。...

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  • 土地利用計画との連携を見据えた水循環モデルの多摩丘陵都市流域への適用

    藤村 和正, 西浦 定継, 小林 利夫 土木学会論文集 79 (27), n/a-, 2023

    ...<p> 流域治水の目的は,政策者によって考え方に違いがあり,実施に向けた課題になっている.その解決のため,本研究では土地利用計画との連携を見据え,土地利用別浸透能をメッシュ毎に算定できるように,筆者らが山地流域に適用してきた水循環モデルを改良し,それをニュータウン地域を含む多摩川水系大栗川流域に適用した.そして,1時間単位22年間のデータを用いた流出解析結果から,流域の年水収支量,流況曲線,ハイドログラフ...

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  • 面積―高度比曲線の最適化による日本の109一級水系流域の地形的特徴の抽出可能性

    阿部 航, 手計 太一 土木学会論文集 79 (27), n/a-, 2023

    ...<p> 本研究では日本の109一級水系流域を対象に面積―高度比曲線の新しいモデル関数を提案し,最適化法によりモデルパラメータを推定した.その結果,全国109水系のうち80%の流域で決定係数が0.85を超え,面積―高度比関係を精度良く再現することができた.また,最適化法によって得られたモデルパラメータの階層クラスター分類を行い,流域面積や幹川流路延長などの流域の地形的な情報による階層クラスター分類との...

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  • 指宿市山川(いぶすきしやまがわ)の伏目海岸に自噴する温泉

    地学雑誌 131 (6), Cover06_01-Cover06_02, 2022-12-25

    ...鰻池などの第四紀更新世以降に形成された火山地形が多く見られる.近隣には指宿温泉をはじめとする複数の温泉や噴気地帯も多く分布する.写真は,大隅半島西側の伏目地区の砂浜で,干潮時にだけ沸騰した湯の噴出が観察できる温泉である.すぐ横の崖には約6300年前に池田湖を火口とする噴火時に噴出・堆積した池田火砕流堆積物が露出する(川辺・坂口,2005).この地区内にある山川地熱発電所の開発に関係して,この地域の熱水系...

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  • 芦田川水系の河川争奪と天然記念物「久井・矢野の岩海」の形成

    後藤 秀昭, 森 渉, 山中 蛍 広島大学総合博物館研究報告 14 33-44, 2022-12-25

    国の天然記念物である「久井・矢野の岩海」は巨礫が谷底に集積した特殊な地形である。花崗岩の風化とともに,細粒物質のみが侵食,除去されることにより,コアストーンが残留した「疑似岩塊流」とされる。コアストーンは花崗岩域で普遍的に生成されるが,岩海は約14km 離れた指定地付近に限られる。一方で,いずれの地点も争奪河川の分水界近くに位置する。本研究では,芦田川の河川争奪地形および久井の岩海の地形を記載し…

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  • 新規セラミドカプセル

    竹治 智子, 中井 隆人, 德永 俊輔 日本化粧品技術者会誌 56 (4), 369-378, 2022-12-20

    ...<p>セラミドは細胞間脂質の主成分であり,皮膚の保湿とバリア機能に重要な役割を果たすが,その高い疎水性と結晶性から水系の化粧品処方への配合は困難である。これまでさまざまなセラミド含有カプセルが開発されているが,カプセル表面は親水的であり,疎水的な皮膚角層への親和性は十分に考慮されていない。そこで本研究では,粒子表面が疎水的であるヘキソソームに着目した。...

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  • 松原・下筌ダム管理50年と筑後川の水 : ハード中心の水系開発と信頼を創出する対話

    山田, 誠 経済学論集 = Journal of economics and sociology, Kagoshima University 99 63-101, 2022-10-31

    ...もう1つは,水系の流水を可能なかぎり,経済社会の発展のために利用しつくす。この2つの目標(治水と利水)の両立である。そして,今日の水系を見渡せば,支川・本川のあちこちで深刻な「水不足」が問題となり,「温暖化」の影響もあって,中下流の都市部にはひんぱんに内水氾濫が発生している。これらは,現行河川法(1964年制定)が狙ったハード技術に全面依拠するやり方では解けない。...

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