「宇宙強国」へ、中国の宇宙基地が秋にも完成 実験施設のドッキング成功
【北京・坂本信博】中国は24日午後、海南省文昌の発射場から宇宙実験施設「問天」を大型ロケットで打ち上げ、独自に建設中の宇宙ステーション「天宮」の基幹施設「天和」とのドッキングに25日に成功した。国営通信新華社が報じた。中国は習近平体制の異例の3期目続投が決まる今秋の共産党大会に向け、習氏が掲げる「宇宙強国」化を加速。年内に天宮を完成させて国威発揚を図る。
問天は全長17・9メートル、最大直径4・2メートル、重さ23トンで、中国がこれまでに打ち上げた宇宙船や施設で最も大きく重い。動植物や微生物の無重力空間での発育など主に生命科学分野の実験室、宇宙飛行士の居住設備や船外活動設備がある。
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