完了しました
衆院選広島3区は、公明党の前議員、斉藤鉄夫氏が10選を果たした。
広島3区は元々、大規模買収事件で「主犯」とされた河井克行・元法相が地盤としていた。
公明は自民候補の支援に反発した地元の声を受け、斉藤氏の擁立を決めた。一方、自民広島県連は公募で選んだ県議を公認候補予定者とするよう党本部に申請し、与党間の調整が難航した。斉藤氏を自民が推薦して与党候補とすることで決着した。
広島3区から初めて出馬する斉藤氏が自民支持層の票を取り込めるかが焦点だった。
広島3区では、公明党前議員で国土交通相の斉藤鉄夫さん(69)が、立憲民主党新人らを下し、小選挙区で初めての当選を決めた。
2019年の参院選を巡る大規模買収事件で実刑判決が確定した河井克行・元法相の地盤だった広島3区は、「政治とカネ」の問題が大きな争点となった。
比例中国ブロックからくら替えした斉藤さんに、公認予定者を比例選に回された自民党県連内には反発があった。それを鎮めるように岸田首相は公示翌日、応援に入り、「斉藤さんとは長く仕事をしてきた」と後押し。自民支持層を取り込んだ。10回目の当選が決まった斉藤さんは、広島市安佐南区で支援者らと万歳し「一人一人の声に誠実に対応し、政治への信頼を回復させたい」と語った。