政女党の立花孝志氏 党名変更発表の大津綾香氏に反論 「代表権はない」

大津綾香党首の代表権喪失を主張する政治家女子48党創設者の立花孝志氏(左)=7日午後(奥原慎平撮影)
大津綾香党首の代表権喪失を主張する政治家女子48党創設者の立花孝志氏(左)=7日午後(奥原慎平撮影)

「みんなでつくる党」への改称を発表した「政治家女子48党」(元「NHKから国民を守る党」)の創設者、立花孝志氏は7日、国会内で記者会見し、大津綾香党首が6日に党臨時総会を開き党名を変更したことに反論した。党代表権を巡り大津氏と法廷で争っている立花氏は会見で、大津氏が今年3月に党首辞任の意向を約20回公言したという動画を紹介し、「大津氏に代表権はない」と主張した。

党の混乱は、同党の参院議員だったガーシーこと東谷義和被告が国会欠席を続けて除名処分を受けたことに伴い、立花氏が3月8日に党首を引責辞任し、大津氏を後継指名したことに始まる。東谷氏の除名では、斉藤健一郎氏が繰り上げ当選した。

立花氏によると、大津氏は3月29日に開いた緊急記者会見で、党首辞任と斉藤氏への代表権委譲を認める発言を約20回繰り返した。この日の会見の冒頭に、その動画も流された。

一方、大津氏は辞任の意向を翻意。立花氏側の説明では、大津氏は党首辞任について書面で提出していないため、正式な辞任ではないと主張しているという。

この日の会見には斉藤氏と同党の浜田聡参院議員も同席し、離党の考えを否定した上で、斉藤氏は大津氏について、「立花氏に比べてレベルがあまりにも低すぎる。政治を担う責任感も信念も違う」と主張。「われわれの2議席は立花氏のものだ。有権者は立花氏を信じて1票を投じて、議席が生まれた」と語った。

大津氏は6日の会見で、立花氏の過去の党運営について、「炎上させてバズらせるお騒がせ政党」と批判。立花氏は「そういう時代があったことは間違いない。国政政党になるため、注目を集めるためNHKに乗り込むなど過剰な演出をした。ただ、(国政政党になって)4年間、炎上商法はしていない。人間は成長する」と反論した。

斉藤氏らは大津氏に対して話し合いを求める考えも示した。

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