苦悩深める旧同盟系・中立労連系産別 国民民主党の低迷色濃く

電機連合第66回定期大会で挨拶する、国民民主党の玉木雄一郎代表=横浜市西区(荻窪佳撮影)
電機連合第66回定期大会で挨拶する、国民民主党の玉木雄一郎代表=横浜市西区(荻窪佳撮影)

 来年夏の参院選に向け、国民民主党支持を決めた連合傘下の産別が苦悩を深めている。党の支持率が低迷し、浮揚のきっかけを一向に見いだせないからだ。組合員の間には「このままでは戦えない」という不安の声が絶えない。(松本学、広池慶一)

 電機連合が12日に横浜市で開いた定期大会は、さながら参院選の「決起大会」の様相を呈した。会場内には組織内候補として改選を迎える国民民主党の石上俊雄参院議員の顔写真入りビラが張りめぐらされ、参加者が石上氏と記念写真を撮るコーナーも設けられた。

 挨拶に立った同党の玉木雄一郎共同代表は参院選に向けて気炎を上げた。

 「2024年までにもう一度政権交代を起こしたい。具体的なビジョンを持ちながら挑みたい」

 連合傘下産別の源流は、旧社会党を支持した官公労主体の総評、旧民社党を支持した民間中心の同盟、両者に属さない中立労連の3つに大きく分けられる。

 いずれも旧民主党・民進党を支援してきたが、支持政党が立憲民主、国民民主両党に再編されたことで産別の足並みは乱れ始めた。

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