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＜神―１グランプリ＞ランドマークタワー・スカイガーデンのエレベーター（横浜市）
「世界最速」を誇るエレベーターが横浜市にある。高さ２９６メートルの横浜ランドマークタワー（横浜市西区）で、展望フロア「スカイガーデン」から地上へ向かう「下り」の速度が世界一なのだ。そのスピードは時速４５キロに達し、「上り」も世界一こそ譲ったものの、日本では最も速い。
記者も乗ってみた。２階からエレベーターに乗り込むと、扉の右側に階数が表示されるのは普通だが、ここは速度のモニターもある。エレベーターが動き出すと速度の数値はぐんぐん上がっていき、その速さに圧倒されているうちに展望フロアの６９階に到着した。その間たった約４０秒。一般的なエレベーターの時速２・７～６・３キロと比べ、速さが際立つ。
このエレベーターは１９９３年に完成。当時は上り・下りともに世界最速で、同年から２００４年までギネス世界記録にも認定された。現在の世界最速の上りは中国・広州市にあるエレベーターの時速７５・６キロだが、下りは時速３６キロだという。
スカイガーデンのエレベーターが世界最速だったのは、当時の最新技術の粋を集めたからだ。開発・設置にあたった現在の「三菱電機ビルソリューションズ」（東京）によると、エレベーターの速度を上げるのは、上りより下りの方が技術的に難しい。安全性や乗り心地も考慮しなければならない。
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