「グーグルマップに息子の遺体」 父親の訴えで写真差し替えへ

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(CNN) 米グーグルの地図サービス「グーグルマップ」の衛星写真に2009年に起きた少年射殺事件の現場とみられる場面が写っていたことが分かり、グーグルは18日、この部分の写真を差し替えると表明した。

写真を見つけたのは米カリフォルニア州リッチモンドに住むホセ・バレラさん。14歳だった息子は2009年、何者かに銃で撃たれ、同年8月にリッチモンドの線路付近で遺体が見つかった。問題の写真がある地点の住所は、遺体発見現場とほぼ一致する。犯人はまだ見つかっていないという。

18日午後現在、問題の写真はまだグーグルマップで閲覧できる状態にあり、線路付近でうつ伏せに倒れた人と思われる姿の周辺に、パトカーや数人の人が集まっている。

これについてグーグルは18日の声明で、「これまで地図の衛星写真の差し替えを前倒しした前例はない。しかし今回の件については状況をかんがみて例外扱いとしたい」と表明した。写真の差し替えには8日ほどかかるという。

これに先立ちバレラさんは、グーグルに対して正式に写真の削除を申し入れると表明していた。「私の死んだ息子の写真を見せることに何の意味があるのか。家族にとってあまりに苦痛だ」と訴えている。

グーグルの地図サービスに対しては、ユーザーから写真などの削除要請が頻繁に寄せられるが、グーグルは多くの場合、そうした要請に応じていない。ただ、プライバシーを侵害するような写真や不適切な写真についてはサイトから削除を要請できるようにしている。

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