通行止めが解除され、自動車が走行する山陽自動車道・尼子山トンネルの西行き車線(左)=15日午後、相生市内(撮影・辰巳直之)

 西日本高速道路(大阪市)は15日午前、火災で焼損した山陽自動車道西行き車線の尼子山トンネル(兵庫県相生-赤穂市)の復旧作業を終え、播磨ジャンクション-赤穂インターチェンジ間(約13・1キロ)の通行止めを解除した。

 火災は9月5日未明に発生。トンネルを走行中の大型トラックから出火し、乗用車など計23台を焼いて約40時間後に鎮火した。

 同社によると、約400メートルにわたりコンクリート壁がはがれ落ち、照明や消防設備などが焼損した。復旧作業が必要となり、通行止めは102日間に及んだ。

 近畿地方整備局によると、一般道の迂回路となった国道2号の通行量は通常の2~3倍に増え、大型トラックなどの事故が例年同時期より増えたという。

 また同社は、中国自動車道へ迂回した利用者にサービスエリアなどで使えるポイントを付与していたが、16日正午で終了する。(小谷千穂)