阪神は5日、高知・安芸で実施中の秋季キャンプ第2クール初日に、連係プレーを重点的に実施した。岡田彰布監督(64)は投内連係で投手陣の守備にも助言。また、この日から二塁で練習を続けていた木浪聖也内野手(28)の強肩を買って、遊撃に回した。指揮官の一問一答は以下の通り。
--連係プレーの練習が増えた
「今までは中継とな。どっちみち2月のキャンプではみんなある程度、決められたメンバーになると思うけど。今はみんな全員でチームとしてやるような形やな」
--投内連係も実施
「順番にやるんやろ」
--投手の守備も大事
「おーん。でも今日でもある程度ちゃんとやっとるよな。若手のメンバーでもな」
--及川に助言を
「ああ、あれは早すぎるんよな。ボールを捕って投げるとかな。極端に言うたら、うますぎるんよ。連係やからな、やっぱり相手のことを考えて投げんと。捕ってすぐ投げるやろ。だから野手も(ベースに)入りきれてないのもあるからな。パッと入れんときもあるから。1回打球を追って、投手が捕ったからって遅れることもあるから。そのへんのタイミングと。捕ったらすぐ投げるから」
--ワンステップ入れる
「タイミングを合わさなあかんからな」
--相手の気持ちを考えて
「まあ、言うたらうまいんよ。でも連係やからな。自分の世界でやったら、野手が(ベースに)入りきれていないのもあるから。一呼吸おいても十分やと」
--修正は簡単か
「そりゃできるわ。うまいのを下手にするのは簡単やから。下手はなかなかうまならへんけど」
--安藤投手コーチにも話を
「安藤にも言うといたんや。『あれはちょっと言うといた方がええよ』と。早すぎると。タイミングが」
--2月の実戦入る前にはその辺りはしっかりやっていく
「そうそうそう。野手と合わさないかんからな、連係いうんわな」
--今日から木浪が遊撃に。肩の強さも理由か
「いやいや新しい発見っていうか、あんな肩強いと思わんかったな、木浪はなあ。肩とかよりも2年間ぐらい、どこにおったんやって(笑い)。だからそっちの方やな。1軍もそんなおらんかったやろ。なにしとったんや」
--1年目は即レギュラーを取っていた
「そうや、すぐなあ。バッティングは近本よりも買われとったんやろ。開幕1番やったんやから。『木浪→近本』やろ。オープン戦とか、よう打ってたもんな」
--ある程度、遊撃なら遊撃で
「そうや、そんなん両方っていうのはなあ。まだショートはな、そら小幡は候補やけど。誰がポジション取るか分からへんからな」
--二遊間でいえば高寺の評価は
「いやあ、まだちょっとしんどいわな。ちょっとまだ見劣りするよな、一緒に守っとったらな、やっぱり」
--打撃の方は
「バッティングもまだまだや、そんなんまだまだ。あれは去年フェニックスでだけ打ったんやろ? (21年のウエスタン・リーグでは)1割7分(実際は1割6分2厘)ぐらいか、俺が聞いてんのは。それで(今年の)2月(のキャンプ)も抜てきしたんやろ? その時期だけに打つ時はあるよ。1年間の中でな」
--特にフェニックス・リーグ(打率2割7分8厘)などでは
「急によ。ピッチャーもな結局なレベルの高いピッチャーなんかフェニックスなんかには行ってないわけやから」
--今季終盤にはスタメンでも起用されていたが、まだ経験をさせて
「そら、な、もうあれやんか、人数の枠とかもあるわけやからな。そら、一緒にノック受けたりバッティングしたりしたら、ちょっと、まだまだって感じはあるよ。そら」