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〈ルーキー〉未来担う精鋭10選手 佐野恵太選手

ベイスターズ | 神奈川新聞 | 2017年1月26日(木) 11:26

新人合同自主トレでアピールを続ける佐野=須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンド
新人合同自主トレでアピールを続ける佐野=須賀市長浦町のベイスターズ総合グラウンド

 豪快なフルスイングが代名詞のスラッガー、佐野恵太(明大)は野球一家で育った。同居していた祖父の正毅さんと父の憲太郎さんはかつて白球を追って汗を流し、伯父にはダイエー(現ソフトバンク)などで活躍した佐々木誠氏(ソフトバンク3軍監督)がいる。物心つく前からバットを握ったのも自然だった。

 中学時代までは正毅さんに付きっ切りで教えられた。平日は夜まで街中を走ったり、バッティングセンターに通ったり。「アニメの『巨人の星』って知ってますか? 同じように、熱血なじいちゃんと練習ばかり。友達とはほとんど遊ばなかった」と振り返る。

 5歳上の野村(広島)に憧れ、岡山から広島・広陵高へ。再び野村を追うようにして明大に進んだが、入学早々に打撃への自信は砕け散った。1学年上の高山(阪神)に出会い、「スイングスピードや打球音、すべてに衝撃を受けた」という。少しでも近づけるようにと練習量を増やし、幼少期に養った土台にパワーが付いてきた。

 3年秋、4年春には東京六大学リーグでベストナインに選出。4年間で体重は11キロも増え、強打者として君臨した。

 昨年12月、実家に帰ると正毅さんから辛口のエールをもらった。「もっと頑張らないけんぞ。3年で帰ってくるなよ」。大きくなった青年は黙ってうなずいた。「指名はセ・リーグで最後。全体でも下から何番目か。ここから下克上してやりたい」

 さの・けいた 岡山市出身。広島・広陵高-明大。甲子園出場経験はないが、大学3年秋、4年春と一塁手としてベストナインに選出。4年春、秋のリーグ連覇、明治神宮大会の優勝に導いた。伯父はプロ野球で活躍した佐々木誠氏(ソフトバンク3軍監督)。178センチ、82キロ。右投げ左打ち。背番号44。22歳。

 
 

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