【全文】「信頼を裏切ったことは万死に値する」「自らの品性の下劣さに恥じ入るばかり」河井克行元法相がコメント発表

2021年3月25日 18時51分
 2019年の参院選広島選挙区を巡る買収事件で、公選法違反(買収、事前運動)の罪に問われた元法相で衆院議員の河井克行被告(58)=自民離党、衆院広島3区=が25日、議員辞職を表明。「所感」と題した文書を発表した。
 克行元法相は「私の行為によって深刻な政治不信を招いたことを真摯に反省している」として引責辞職を表明。「信頼を裏切ってしまったことは万死に値すると考える。お金で人の心を『買える』と考えた自らの品性の下劣さに恥じ入るばかり」と心境をしたためた。公判で説明責任を果たすことも強調した。
 全文は以下の通り(原文のまま)。

河井克行元法相から届いたファクス

所感
 本日、衆議院議員「辞職届」を提出いたしました。
 この度は、私の過ちにより、広島県の皆様をはじめ、国民の皆様に対して、多大なるご迷惑をおかけいたしました。心からお詫び申し上げます。また、私の行為によって深刻な政治不信を招いたことを真摯に反省いたしております。かくなる事態を招いた責任を取るため、私は衆議院議員の職を辞することとしました。
 振り返りますと、平成三年広島県議会議員、平成八年衆議院議員として、政治の場に送り出していただいて以来、いつも家族のように接していただいた後援会の皆様、地元広島三区の皆様にお支えをいただき、私は、脇目も振らず、政治の道一筋にただ只管ひたすら走りつづけて参りました。内政、外交、そして地元課題に全力で取り組むことができたのは、ひとえに長年に渡りご指導・ご支援賜った数多くの皆様のお陰さまです。いま、お一人おひとりのお顔を思い浮かべながら、胸中、感謝の気持で一杯です。30年余の間、本当にありがとうございました。
 衆議院議員七期目を迎え、各方面からの期待が愈々いよいよもって高まってきたこの時期、国内外に大きな変動が起きている中で、このような形で衆議院議員を辞職することに言葉に尽くせぬ深い悔悟を抱いております。皆様の信頼を裏切ってしまったこと、万死に値すると考えます。お金で人の心を「買える」と考えた自らの品性の下劣さに恥じ入るばかりです。
 この度の件については、裁判の場で誠心誠意丁寧に説明責任を果たして参る所存です。何卒、ご理解いただきますよう、心からお願い申し上げます。

令和三年3月25日

衆議院議員

河井克行

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