オスプレイ横田基地到着 横浜から、夏ごろ正式配備
米空軍の輸送機CV22オスプレイ5機が5日午前、横浜市神奈川区の米軍施設「横浜ノースドック」を飛び立ち、横田基地(東京都福生市など)に到着した。訓練を行い、夏ごろに同基地に正式配備される見通し。
沖縄県以外へのオスプレイ配備は初。沖縄に配備されたMV22オスプレイは事故や緊急着陸などのトラブルが相次いでおり、横田基地周辺の住民の不安や反発が高まるのは確実だ。
配備は米国防総省の計画より前倒しとなる形で、福生市の加藤育男市長は取材に「突然の配備決定に加え、正確な日時が市に伝えられないまま飛来したことに驚いている」と話した。経緯や今後の運用について説明を求めるため、9日にも防衛省を訪れるという。
5機は横田基地の上空を旋回後、午前11時半すぎに着陸した。防衛省関係者によると、数日でいったん日本を離れて「地域の安全保障の訓練」(米軍)をし、夏ごろに横田基地に戻り配備される。米側は配備後の本格的な訓練で、群馬県や長野県、新潟県の上空に設定された空域を使う意向を示している。
米国防総省は2017年3月、CV22の横田配備計画に関し、当初予定の17会計年度第4四半期(17年7~9月)より最長で3年遅れ、20会計年度(19年10月~20年9月)になると発表していた。〔共同〕