西日本豪雨のあった6日夜、広島県警呉署交通課の巡査長、山崎賢弘(かつひろ)さん(29)と晋川(しんかわ)尚人さん(28)は一緒に車で帰宅中に行方不明となり、17、18日に相次いで死亡が確認された。土砂崩れで立ち往生した他の車に避難を呼びかけ、7人の命を救いながら自分たちは流されて殉職した。遺体の捜索現場に通った家族は悲しみをこらえ、「誇りに思う」とその行動をたたえた。
広島県などによると、2人は6日午後7時ごろ、署の勤務を終えて1台の車に乗って帰宅の途に就いた。普段使っていたとみられる公共交通機関が豪雨で使えず、他の署員の車を借りた。30分ほど後、広島市安芸区矢野町の県道で土砂崩れに遭遇し、前後の車に「呉署の警察官です」と声を掛け、降りて避難するよう呼びかけたという。
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