官房長官「圧力容器は海水で満たされている」
福島第1原発1号機
枝野幸男官房長官は13日午前の記者会見で、東京電力福島第1原子力発電所の1号機について「原子炉圧力容器の内側に海水が満たされていると判断される」と述べた。1号機の水位計は正確に計測できない状態になっているが、ポンプの能力どおりに海水が供給されていることから判断したという。「周辺の放射線モニタリングの数値にも変化はない」とも語った。
冷却機能を失った3号機については、気体を抜いて内部の圧力を減ずる作業と、給水機能をポンプで代替する作業を実施していると説明。「これが行われれば原子炉の安全性を確保した状態で管理できる」と述べた。
周辺住民の避難状況については「第1原発の半径10キロメートル圏内では病気の方を中心に114人が残っている」と説明。現在、医師のつきそいなど退避の準備を進めているという。第1原発の半径10~20キロメートル圏内では18万人弱の住民が13日早朝から避難を始めた。福島第2原発の半径3キロメートル以内ではすでに退避が完了。同10キロメートル圏内では、同日早朝から約3万人の住民の避難を開始した。
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