福島原発の上空30キロ圏飛行禁止 国交省通知
国土交通省は15日、航空会社に対して、東日本巨大地震で被害を受けた福島第1原子力発電所の半径30キロ以内の上空を高度にかかわらず飛行しないように通知した。高度を制限せずに飛行を禁止したのは初めて。航空機は機内の気圧を保つため外の空気を取り入れており、仮に外気に放射性物質が浮遊している場合に乗客が被曝(ひばく)する恐れがあるため。
国交省は人命救助や緊急物資の輸送のための航空機は対象としない方針。一般の航空機についても「飛行禁止により、定期便が遅れるなどの影響が出る可能性は高くない」とみている。