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米中は最終的には問題を解決する-シャナハン米国防長官代行

  • 中国高官と会談後、アジア安全保障会議で演説
  • アジアに「不信の種をまいている」と中国批判も

シャナハン米国防長官代行は1日、シンガポールで開かれているアジア安全保障会議で演説し、米中両国は最終的には互いの相違点を克服するだろうと述べ、貿易摩擦激化のリスクはそれほど大きくないとの見方を示した。ただ、アジアに「不信の種をまいている」と中国指導部を批判した。

SINGAPORE-ASIA-DEFENCE

シンガポールで講演するシャナハン米国防長官代行(6月1日)

写真家:Roslan Rahman / AFP via Getty Images

  シャナハン氏は講演の数時間前に中国の国防当局高官と会談していた。同氏は講演で、中国は「経済・外交面で他を利用し、軍事で脅しをかける」ため一連の強制手段を用いていると指摘。米国はアジアの同盟を強化しており、アジアに配備する先端技術に「多額の投資」を行っていると語った。

  シャナハン氏は参加者の1人から米中の「対決」について尋ねられると、「『対決』は存在するだろうか」と疑問を投げ掛け、「私は貿易戦争と認識していない。継続中の通商交渉があるだけだ。われわれは中国軍と関係を構築している」と発言。交渉は常に難しいものだとし、「二つの大国は最終的にはこうした問題を解決するだろう」と語った。

原題:Pentagon Chief Downplays U.S.-China Spat, Sees Deal Eventually(抜粋)

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