23日に運行を終える観光トロッコ列車の指定席券が、インターネット上で高値で転売されている。島根県と広島県を結ぶJR木次(きすき)線の「奥出雲おろち号」で、高いものでは通常の100倍以上の価格につり上がった。チケットの高値転売を規制する法律もあるが、鉄道切符は規制対象外。人気列車の引退が迫る中、別れを惜しむ地域やファンの思いに水を差すような行為にも打つ手がない。【松原隼斗】
オークションサイト「ヤフーオークション」では、おろち号の運行最終日の指定席券が5万6500円で落札されていた。通常の指定席券料金は乗車区間にかかわらず大人一律530円(乗車券は別)で、本来の価格の106倍。最終日以外も窓側席が1万5500円など、1万円を超える価格での落札が相次いでいる。
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