響龍さんの師匠、境川親方が初めて心境 取組事故で死去「何が何でも勝ちたいという思い。つらい結果になってしまった」

■大相撲夏場所4日目=5月12日、東京・両国国技館

4月28日に急性呼吸不全のため28歳で亡くなった三段目の響龍さんの師匠、境川親方(元小結両国)が12日、NHKラジオの解説中に初めて心境を語った。

響龍さんは3月26日の春場所13日目の取組で、すくい投げを食った際に頭から土俵に落ち、そのまま動けなくなって緊急搬送された。境川親方は「3勝3敗で何が何でも勝ちたいという思いだった。1カ月の闘病だったが、つらい結果になってしまった」と神妙に振り返ってから、弟子の闘病生活を明かした。

「最期は呼吸が自力でできなくなり、喉に穴を開けて機械を通しました。寝たきりで動かないと血栓ができるので、血液をサラサラにする薬を入れなければいけないけど、そうすると出血が止まらなくなる」

この日の取組でも、東前頭17枚目で幕尻の天空海(30)=立浪=が土俵際で粘った末、大奄美(28)=追手風=に危ない形で寄り倒される場面があった。この一番が同体とされ、取り直しで敗れた天空海は「大けがをした人を見ているから怖いけど、負けるよりと思って、ついつい残しちゃうんですよね。崖っぷちだし」と力士の本能を口にした。悲劇を繰り返さないためにも、早急な対策が求められる。

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