破産したスウェーデンの名門自動車メーカー、サーブを2012年に買収したNEVS社。そのNEVS社の破産申請に対して、新たな動きがあった。
サーブの親会社、ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデン(NEVS)社は8月28日、「スウェーデン・ベーナシュボリの裁判所に、破産法の適用を申請した」と発表。
NEVS社は2012年6月、破産申請していたサーブを買収。その後、EVメーカーに転身させる計画を発表した。EV市販までの間、サーブブランドを継続させるため、2013年12月、サーブの経営破綻から2年ぶりに、サーブ『9-3』の生産を再開した。
しかし現在、サーブのスウェーデン・トロールハッタン工場では、9-3の生産を停止中。NEVS社は資金不足により、サプライヤーに部品代金を支払えておらず、部品の供給が止まったことによる。
8月29日、NEVS社は声明を発表。「スウェーデン・ベーナシュボリの裁判所から、破産法の適用申請が承認された」と公表した。
また同社は、「裁判所はNEVSの管財人として、Lars Eric Gustafsson弁護士を指名」と発表している。