四国アイランドリーグplus（IL）、香川オリーブガイナーズのアレックス・マエストリ投手（27）＝イタリア出身、183センチ、80キロ＝がオリックス入りすることが2日、分かった。最下位に低迷するオリックスが補強に動いたもので、移籍については香川と既に合意しており、3日に正式契約が交わされる見込み。
マエストリは米独立リーグ出身で、2006、09年のワールド・ベースボール・クラシック（WBC）にはイタリア代表として出場した右腕。米独立リーグ出身選手をスカウトし、加盟4球団にあっせんするILの新事業によって4月に香川に入団した。
武器は150キロ超の直球と多彩な変化球。香川では主に抑えとして活躍し、前期40試合中30試合（47回2／3）に登板して2勝0敗12セーブ。防御率1・32はセーブ数とともにリーグトップを誇る。
マエストリは6月12日に神戸市であったオリックス2軍との交流戦で先発しており、そのころからオリックス側の注目を集めていたと見られる。オリックスは支配下選手として獲得する見込み。
米独立リーグからIL入りした選手の中で、マエストリがNPB（日本野球機構）移籍第1号となる。シーズン中に独立リーグからNPB球団に移籍する外国人選手は、高知からBCリーグの群馬に移り2010年7月にオリックス入りしたフランシスコ・カラバイヨ（11年退団）に続き2人目。
評価されてよかった
香川・西田真二監督の話 マエストリはNPBに入るために来日したのだから、評価されてよかった。あれだけ安定感のある投手はそういないが、残る西村や酒井、伴らで抜けた穴をカバーしていくしかない。
