日航機炎上2か月、海保機乗組員5人の公葬営まれる…遺族がC滑走路付近で黙とう

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 東京・羽田空港の滑走路上で日本航空と海上保安庁の航空機が衝突した事故から2か月となる2日、殉職した海保機乗組員の公葬が東京都内で営まれた。遺族や元同僚ら約300人が参列し、能登半島地震の被災地支援へ向かう最中に亡くなった5人を追悼した。

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公葬に参列する関係者ら(2日午後、都内で)=横山就平撮影
公葬に参列する関係者ら(2日午後、都内で)=横山就平撮影

 事故では、田原信幸・副機長(41)、宇野誠人・整備士(47)、帯刀航・探索レーダー士(39)、石田貴紀・通信士(27)、加藤重亮・整備員(56)が亡くなった。

 会場には5人の遺影が飾られ、林博之・羽田航空基地長が「同じ空を飛び、苦楽を共にした仲間の姿や将来、ご家族の心痛を拝察する時、これほどつらく悲しいことはない」と弔辞を述べた。

C滑走路付近で黙とうする、海保機乗組員の遺族ら(奥)(2日午後5時47分、東京都大田区で)=古厩正樹撮影
C滑走路付近で黙とうする、海保機乗組員の遺族ら(奥)(2日午後5時47分、東京都大田区で)=古厩正樹撮影

 事故の起きた午後5時47分頃には、現場のC滑走路付近を遺族約50人が訪れ、献花して黙とうした。

 5人の家族は「私たちの願いは、私たちのような悲しみを受ける家族を二度とださないようにしていただくこと。大切な命が失われたことを無にしないで、将来に生かしていただきたい」などとするメッセージを公表した。

 取材に応じた渡辺保範・海上保安監は「事故を二度と起こさず、国民の皆さまに海の安全・安心を提供することを5人の仲間に誓った」と涙を流した。

 事故は1月2日、新千歳発の日航516便(乗客乗員379人)と、救援物資を積んで新潟空港へ出発直前だった海保機「みずなぎ1号」が滑走路上で衝突し、いずれも炎上。日航機側は全員が脱出したが、海保機側は男性機長(40)を除く5人が死亡した。

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5097988 0 社会 2024/03/02 19:50:00 2024/03/02 21:35:02 2024/03/02 21:35:02 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/03/20240302-OYT1I50100-T.jpg?type=thumbnail

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