試合後、選手にエールを送る香川の松中総監督（右端）＝レクザムスタジアム
四国アイランドリーグplus・香川オリーブガイナーズの松中信彦ゼネラルマネジャー（GM）兼総監督が30日、契約満了に伴い退任することが決まった。契約は当初から9月末まで。新型コロナウイルス禍で今季の全日程終了が9月中旬から10月下旬までずれ込んだ結果、シーズン途中での退任となった。
球団は当初、契約を延長する意向だったが、コロナ禍による経営難や松中総監督のスケジュール調整が難しいことから断念した。和泉享球団会長は「球団として本当に感謝している」と述べた。
松中総監督は30日の愛媛戦後、ナインの前であいさつし「今まで本当にありがとう。みんなと一緒に最後まで戦えないのが悔しいけど、近藤監督を胴上げできるように残りの試合を頑張って」とエールを送った。
プロ野球で三冠王に輝くなど活躍した松中総監督は今季、多くのホーム戦でベンチに入り、力強い声で選手を鼓舞。試合後の野手全員による素振りは松中総監督の発案で始まり、熱心にアドバイスする光景が見られた。
近藤監督は「選手はたくさんアドバイスをしてもらえたと思う。僕も指導する上で半信半疑だったものを確認させてもらえた」と感謝。主将の白方は「松中総監督の分まで戦い、優勝を目指す」と言葉に力を込めた。
