平和堂、改装開業「ファボーレ」の売上高45%増目標
平和堂は19日に改装開業した同社系の商業施設「ファボーレ」(富山市)について、初年度の売上高を従来比約45%増の270億円に引き上げる目標を掲げた。84億円を投じて増床し、店舗数を6割程度多い約180店にした効果を見込む。1000人を新たに雇用する方針だったが、富山県内で続く人手不足の影響で700人の状態からスタートした。
平和堂の平松正嗣社長が19日、富山市内で記者会見し、目標などを明らかにした。平松社長は「物販だけでない施設として集客したい。富山に加えて石川、岐阜、新潟も商圏に入る」と話した。店内には室内遊園地などを備え、家族連れが楽しめる施設とした。新潟の上越エリアなどを含む70キロメートル圏内から年間1250万人を集客したいという。
ファボーレは2000年の開業。今回は店舗面積を約25%増の6万9000平方メートルとし、ファストファッションの「H&M」などの新規テナントを誘致した。富山県内では9月に改装開業したイオンモール高岡(高岡市)をはじめとして小売店の出店や改装が相次ぎ、人手不足が続いている。